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6月6日に国立競技場で開催されるヴィッセル神戸とバルセロナの親善試合の高額チケットと未だ情報発信されないイニエスタの去就を巡ってサポーターから困惑と批判の声が寄せられている
6月6日に国立競技場で開催されるヴィッセル神戸とバルセロナの親善試合の高額チケットと未だ情報発信されないイニエスタの去就を巡ってサポーターから困惑と批判の声が寄せられている

サポから戸惑いと批判の声…J1神戸vsバルサの最高額500万円などの高額チケットと未だ情報発信がないイニエスタ去就

  ヴィッセル神戸は15日、スペインの名門バルセロナを東京・国立競技場に迎える6月6日の国際親善試合のチケット販売概要を発表した。最安値は両ゴール裏3階自由席の8000円で、最高値はさまざまな特典がついたメインスタンド中央VIP席の500万円で設定。全体的に高額な価格に加えて、古巣との対戦が神戸での最終戦になると報じられた、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)の去就も発表されない状況に、ファン・サポーターから戸惑いや批判が寄せられている。

500万チケットには歓迎パーティー招待など様々な特典が

 

 バルセロナとの国際親善試合開催が正式に決まってから6日。実際の試合まで20日あまりと迫った段階で、神戸の公式HPでチケットの販売概要がようやく発表された。
 全部で13種類が販売される観戦チケットは予想された通り、最も安いもので南北ゴール裏3階の自由席(カテゴリー6)の8000円と、全体的に高額な価格で設定された。
 そのなかで否が応でも目を引くのが最高値となる500万円で販売される、ペア25組を対象とした「Platinum VVIP」となる。メインスタンド中央VIP席の1列目から3列目が確約され、VIPラウンジでの豪華飲食も提供される上に、さまざまな特典もついている。
 たとえばバルセロナの選手3人およびイニエスタとの記念撮影や質疑応答、グッズへのサインなどは序の口と言っていい。バルセロナのウェルカムパーティーへの招待や、試合前日の5日に行われるバルセロナのトレーニング見学、バルセロナと同じ都内ホテルでの宿泊、国立競技場までの豪華リムジンバスでの送迎などが神戸の公式HP上で発表された。
 次に高額な100万円の「Gold VVIP」が続くVIP席は全部で5種類。さらに定員14人で100万円の「VIP ROOM」を含めて、次のような但し書きもつけられた。
「すべてのVIPチケットの概要は変更・中止になる場合がございます。その際のチケットの変更・キャンセル・払戻はお受けできません。あらかじめご了承ください」
 カタルーニャ州バルセロナに本社を置き、ラ・リーガのチームのなかでもバルセロナに関するニュースを数多く取り上げているスポーツ紙の「MUNDO DEPORTIVO」は、今回の国際親善試合はバルセロナ側から打診されたものだと報じている。
 深刻な財政難に陥って久しいバルセロナは、昨年5月のシーズン終了直後にもオーストラリア遠征を実施。シドニーのスタジアム・オーストラリアでAリーグ選抜と国際親善試合を行い、決算が6月末に迫るなかで約500万ユーロ(約7億4000万円)の臨時収入を得た。
 今回も2022-23シーズンの最終戦と位置づけられ、6月4日のセルタとの最終節後に大西洋に面した敵地ビーゴから日本へ出発。文字通りの強行日程で神戸と対戦し、翌週の国際Aマッチデーで各国代表に招集される選手たちを除いてシーズンオフに入る。
 つまり、昨年と同じ規模の臨時収入を6月中に得るには、第2週しか日程に空きがなかった。その上で約6万8000人を収容できる国立競技場での開催を大前提に、バルセロナひと筋で16年間プレーしたイニエスタが所属する神戸を対戦相手として打診した。

 

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