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U-20W杯に挑む2人の海外組、FW福田師王(写真右)とDFチェイス・アンリ(写真左)が世界一奪取を誓った
U-20W杯に挑む2人の海外組、FW福田師王(写真右)とDFチェイス・アンリ(写真左)が世界一奪取を誓った

U-20W杯に挑む2人の海外組“超ホープ”FW福田師王とDFチェイス・アンリが「世界一」を目標に掲げる理由と根拠とは?

 身振り手振りでもいいから、意思をしっかりと伝える。ボールを介したコミュニケーションを密にしてきた結果が、U-20W杯に臨むU-20代表への追加招集を手繰り寄せた。チームへの合流初日に冨樫剛一監督(51)からかけられた言葉を、福田はこう振り返る。
「いつも(ドイツでの)結果を見ていたと言われました。ストライカーという部分で考えたら、いつも僕の名前が頭に浮かんできたと。自分のなかでも代表は意識してきたけど、ここがゴールじゃないので。選ばれたからには結果を残さなきゃいけない」
 福田より1年早く、尚志高(福島)卒業後の昨年4月にシュツットガルト入りしたアンリも、言葉を含めた壁に直面してきた。福田に先駆けて臨んだオンライン取材で「1年間はほぼベンチで、試合に出る機会も少なかったですね」と振り返った。
「最初のころは言葉もそうですけど、ドイツのプレースタイル、縦に速いゲーゲンプレスに慣れなければいけない点で僕はけっこう時間がかかりました。自主練でどれだけ壁へ向かってボールを蹴っても、やはり試合を想定して練習しなければ意味がない。なので、どうすれば試合に出られるのか。そういう点で、自分で考える力が身について技術も上がってきました」
 所属するシュツットガルトのセカンドチームで、アルゼンチン入りする前に4部相当のレギオナルリーガで数試合に出場。ゲーム勘も問題ないとアンリは胸を張った。
「チームの目標は世界一。そこは絶対にぶれない。そのなかで、個の戦いでは絶対に負けない、ゼロに抑える気持ちで挑みたい。人生で一度きりのこの大会で後悔することのないように、初戦から100の力を出して、世界に自分の名前を売り込みたい」
 日本代表の戦いを経験した先輩たちの言葉にも励まされてきた。
 ボルシアMGの最終ラインで主軸を担うカタールW杯代表の板倉滉(26)は、機会があればU-19チームの練習や試合などに足を運ぶという。
「頑張れと、早く一緒にプレーしようと会うたびに言われます。それが僕のモチベーションになっていますし、やらなきゃ、という思いになります」
 さらにインターナショナルスクールに通った際に、同じデュッセルドルフにある日本サッカー協会のヨーロッパオフィスを訪ねたときに森保ジャパンの前キャプテン、DF吉田麻也(34、シャルケ)と偶然会った。ボルシアMG入りかJクラブ入りかで迷っていた時期に、迷わずにドイツへ来いと後押ししてくれたのが板倉であり、そして吉田だった。
「そのときに吉田選手とご飯を一緒にさせていただいて、いろいろな言葉をかけていただきました。こちら(ドイツ)の言葉やサッカーは大変だけど、いまのうちから慣れておけば大丈夫だ、と。焦らずに、ゆっくりと頑張れと言っていただきました」

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