U-20W杯に挑む2人の海外組、FW福田師王(写真右)とDFチェイス・アンリ(写真左)が世界一奪取を誓った
U-20W杯に挑む2人の海外組“超ホープ”FW福田師王とDFチェイス・アンリが「世界一」を目標に掲げる理由と根拠とは?
シュツットガルト入りが決まった昨年4月に、アンリはトップチームにMF遠藤航(30)とDF伊藤洋輝(24)がいる環境を喜んだ。頼りになる先輩たちに、今冬の移籍市場でウニオン・ベルリンからMF原口元気(32)も加わった状況にアンリは言葉を弾ませる。
「ヨーロッパでプレーしてきた先輩たちの存在は本当に大きい。自分もわからないことだらけだったなかで、食事のことなど、いろいろなことを先輩たちに聞けたのは本当によかった。特に遠藤選手には最初のころに『焦るな』とよく言ってくれた。僕自身、早くトップチームに昇格しなきゃと思いながらプレーしていたので、あの言葉は大きかったですね」
2年に一度開催されるU-20W杯だが、前回2021年に予定されていた大会はコロナ禍で中止になった。4年ぶりの開催となる今回は当初のインドネシアでの開催が、イスラエルの参加に対して抗議の声が上がった同国内の状況を受けて、国際サッカー連盟が3月下旬に開催権をはく奪。4月中旬になって急きょ南米アルゼンチンでの開催が決定した。
紆余曲折をへてたどり着いた世界への登竜門。福田とアンリに加えてDF高橋仁胡(17、バルセロナ)とMF福井太智(18、バイエルン・ミュンヘン)と4人の“海外組”を擁する若き日本代表は21日に、U-20セネガル代表とのグループステージ初戦に臨む。
(文責・藤江直人/スポーツライター)