「メジャー史上最悪の投手の1人だ」5敗目の藤浪晋太郎を現地ファンがSNSで猛バッシング
アスレチックスの藤浪晋太郎(29)が17日(日本時間18日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦で、同点で迎えた8回途中から救援登板したが、また制球難が顔をのぞかせて2失点、メジャー5敗目を喫した。防御率12.62まで落ちた藤浪に対して現地ファンからは強烈なバッシングが起こっている。球団サイドも、その声を無視できない状況に置かれ始めた。
8回二死二、三塁のピンチは三振で脱したが…回跨ぎで悪夢
アスレチックスのコッツェー監督は藤浪の潜在能力にかけた。
3-3の同点で迎えた8回二死二、三塁の大ピンチに藤浪をマウンドに送ったのだ。バッターは4番のウォーカー。昨年36本塁打をマークし、この日も第1打席に11号を放っていたDバックスの顔だ。
その初球のストレートは高めに抜けたが、連続ファウルでカウントを整え、最後は157キロのストレートをインハイに投じて空振りの三振に斬ってとり、ピンチを脱した。
だが、回跨ぎの9回に、まだ“もう一人の藤浪”に豹変してしまう。
いきなり先頭打者の横浜DeNAでプレーしたグリエル弟に二塁打を浴びる。続くスミスはセンターフライに打ち取ったが、ベンチは、打率.375のフレッチャーを打席に迎えると申告敬遠を指示。これで藤浪の何かが狂ったのか。続く8番リベラに対してカットボールが連続して引っ掛かり、3球目のストレート、4球目のシンカーも、すっぽ抜けてストレートの四球を与えてしまう。一死満塁となったところでコッツェー監督は、降板を告げて、マルティネスにスイッチ。だが、この4番手の右腕が踏ん張ることができず、ヘレラに勝ち越しのライトへの犠牲フライを許し、マルテにもライト前へタイムリーを打たれて、走者を残した藤浪に2失点が記録され、敗戦投手となった。
地元紙のマーキュリーニュース紙は、「アスレチックスが終盤に再び追いつくが、9回に断念して敗れる」との見出しを取って敗戦を伝える記事の中で、「敗戦投手は、ウォーカーから大きな三振を奪って8回を終わらせたが、グリエルJr.に二塁打を許し、そこから1つは敬遠で、もう1つは敬遠でない四球を出して満塁として、ダイヤモンドバックスにチャンスのお膳立てしてしまった藤浪(1勝5敗)だった」と記した。
先発で4連敗した藤浪は、中継ぎに配置転換され、そこでも制球難は解消できていなかったが、5月11日のヤンキース戦で2回3分の1を無失点に抑え、13日のレンジャーズ戦では、延長10回一死一、二塁に救援登板し、1四球を与えて満塁にするものの無失点で切り抜け、その裏の逆転サヨナラ劇を呼び込み、メジャー初勝利を手にしていた。
だが、前日16日のダイヤモンドバックス戦では7回から登板し1回3分の1で、4安打を浴びて2失点の不甲斐ない投球内容。連投となった、この日もまた結果を出せなかった。