「大谷はとてつもなく速い。脱帽だ」大谷翔平の10号先制弾&決勝内野安打にやられたオ軍一塁手が「4秒22」のスピードに感服
大谷の活躍をこう報じたMLB公式サイトによると、7回以降に打った勝ち越しの内野安打を放つのはキャリア初で、そのスピードは、秒速28.7フィート(約8.75メートル)で、一塁までをわずか4.22秒のタイムで駆け抜けたという。メジャーの一塁到達平均タイムは、5秒台の前半だから、いかに大谷が速かったかがわかる。
同サイトは、ダイビングキャッチをしたものの、そのスピードを目の当たりにして、勝ち越し点を食い止めることができなかったマウントキャッスルのコメントをこう紹介している。
「(クーロムは)まだマウンドを降りてきたばかりで、大谷を一塁でアウトにするのはとても難しかった。彼はとても速い。打球に飛びついて、ぱっと見上げた時、そうしたことのひとつ(大谷がもう一塁直前まで走っていたこと)が起きていて、もう脱帽だった。大谷は、とてつもなく速く、彼は、おそらくどのような状況でもセーフにしていただろう』
一塁手も大谷のスピードに驚き“完敗”を認めた。
前出のボルティモア・サン紙も、この大谷が足で奪い取った決勝のタイムリー内野安打について注目。
「両チームを代表するそれぞれの最高の打者2人が本塁打を打った試合で、内野安打が違いを生み出した。大谷とトラウトが本塁打を放ってエンゼルスがリードを奪ったが、オリオールズもサンタンデールとラッチマンの本塁打で逆転して1点のリードを奪った。だが、決定的な一撃は大谷からもたらされた。それはボルティモアの観客が、月曜日と木曜日に目にしたような彼の雄大な本塁打ではなく、決勝タイムリーとして一塁を奪い取った内野安打だった」と伝えた。
同紙は「想定もしていなかったクライマックスは8回二死満塁で、大谷が内野の右方向へ鋭いゴロを打った時にやってきた。オリオールズの一塁手マウントキャッスルは、ゴロをキャッチするために飛びついたが、クーロムにトスを送り、一塁を駆け抜けるメジャーリーグで最速の1人である大谷をアウトにする時間はなかった」と紹介。
オリオールズのハイド監督のコメントを続けてこう伝えた。
「(内野安打の)リプレーを見たが、まるで刑務所を脱獄するようなスイング(何でも対応できる)で、彼(のスピードと言う切り札)はライン沿いからのスリーポイントシュートを持っているようだった。いずれにしても彼はセーフになっていたと思う」
敵軍の指揮官もまた大谷に脱帽だった。
大谷の活躍でエンゼルスは、4カード連続負け越しをなんとか阻止した。MLB公式サイトによると、大谷が本塁打を打った試合の今シーズンの勝敗は8勝2敗、先発した試合の勝敗が7勝2敗。大谷が本塁打を打たず、先発しなかった試合は、15勝20敗と負け越している。
フィル・ネビン監督は、「彼はとても安定していてシーズンを通して素晴らしい。毎回打つことはないだろう。毎回本塁打も打たないだろう。しかし初回の先制本塁打は、我々をとても元気づけてくれた。我々はそれを受けて試合を押し進めることができた」と大谷に感謝の意を伝えている。