神戸を去るイニエスタが6.6国立バルサ親善試合で前後半に両チームプレーの仰天プランが急浮上?!
ペレ(ブラジル)やディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)らとともに、20世紀を代表するレジェンドと評されたヨハン・クライフ(オランダ)の現役最後の試合として、1984年にサウジアラビアで行われた一戦。クライフは前半をサウジアラビア代表の、後半を最後の所属クラブとなったフェイエノールトの一員としてそれぞれプレーしている。
このときはサウジアラビア国内でプレーしていた選手の引退試合の対戦相手として、同じく現役引退を表明していたクライフの参加を条件に、オランダリーグ王者フェイエノールトが招待された。フェイエノールトが承諾した結果として代表とクラブによる国際親善試合が実現し、サウジアラビア側からの要請でクライフが両チームでプレーしたとされている。
同じ図式が今回も当てはまる。前出の「SPORT」はこう続ける。
「イニエスタは7月までヴィッセル神戸に所属しているので、今回の試合に特別な意味が与えられるプランを実現させるためには、神戸がゴーサインを出さなければいけない。そのために提案がテーブルに乗せられ、急ピッチで交渉が進められている。今後は数日間のうちに最終的な結論が出されるだろう。すでに2019年7月に神戸の一員としてバルセロナと対戦しているイニエスタにとって、プロとしてこれまでプレーしてきた2つのチームのユニフォームを着て前後半をプレーできれば、今回の親善試合はさらに感慨深いものになるはずだ」
4シーズンぶり27度目のリーグ優勝をすでに決めているバルセロナは、神戸戦を今シーズン最後の一戦として設定。6月4日(日本時間5日)のセルタとのラ・リーガ1部最終節後に、大西洋に面した敵地ビーゴからそのまま日本へ向かう強行行程を組んでいる。
来日メンバーはまだ発表されていない。ただ、イニエスタとバルセロナの黄金時代を築いたベテランで、今シーズン限りでの退団がすでに発表されているキャプテンのMFセルヒオ・ブスケツ、DFジョルディ・アルバらのベテラン勢は間違いなく含まれるだろう。
そのイニエスタが2チームでプレーするためには神戸だけでなく、今回の一戦を主催するJリーグの承認も必要になるとみられる。それでも、長年の盟友シャビ・エルナンデス監督のもとでバルセロナのユニフォームにも袖を通し、ブスケツやアルバらと約5年ぶりに共演するイニエスタの姿が実現すれば、日本だけでなく世界からも大きな注目を集めるはずだ。