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伝統あるライト級で世界への扉を開いた中谷正義が現役引退を表明(写真・山口裕朗)
伝統あるライト級で世界への扉を開いた中谷正義が現役引退を表明(写真・山口裕朗)

「もう一度世界王者を目指すだなんて嘘はつけない」ロマと戦った中谷正義が引退表明…今後は後進育成のアマジム経営目指す

 最後の試合は、昨年11月1日にさいたまスーパーアリーナで寺地拳四朗(BMB)対京口紘人(ワタナベ)のWBC、WBA世界ライトフライ級統一戦のアンダーカードとして組まれた、WBOアジア・パシフィックライト級王者、吉野修一郎(三迫)との試合だった。体格差、パワー、ステップワークを生かして序盤にペースを握りかけたが、吉野の猛攻を防ぎきれずに打ち負けて6回TKO負け。勝った方が世界へ向かうという国内頂上対決だった。実際、吉野は、4月に米国で元2階級制覇王者のシャクール・スティーブンソン(米国)とWBC世界ライト級挑戦者決定戦で対戦、6回TKO負けを喫した。中谷は、その吉野戦の直後に引退を決意していた。
 今後については「ボクシングの底辺拡大、後進の育成になんらかの力になれれば」とジムの経営に乗り出したいという考え。ただプロ加盟はせずにアマチュアボクシングジムとして活動したいという。中谷の実直で誠実な性格と、世界を肌で知るボクシング理論があれば、きっと素晴らしい指導者になるだろう。その第二の人生に幸あれーー。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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