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  • 「スライダー軌道の真っ直ぐを上手く使っている」なぜ阪神の村上はパ相手にも通用したのか…“WBC戦士”源田ら8回無四球1失点に抑えられた西武打線が感じた理由とは?
阪神の村上が苦い思い出のある球場で8回を無四球の1失点に抑えて5勝目。規定投球回数に達して防御率は1位となりチームも9連勝だ
阪神の村上が苦い思い出のある球場で8回を無四球の1失点に抑えて5勝目。規定投球回数に達して防御率は1位となりチームも9連勝だ

「スライダー軌道の真っ直ぐを上手く使っている」なぜ阪神の村上はパ相手にも通用したのか…“WBC戦士”源田ら8回無四球1失点に抑えられた西武打線が感じた理由とは?

 2年前は交流戦の2カード目。それも3連戦の最後で、ローテーションの谷間を埋める起用だった。対照的に今シーズンは交流戦の大事な開幕戦。今シーズンから指揮を執る岡田彰布監督から寄せられる全幅の信頼も、村上はリベンジへのパワーに変えた。
 村上はお立ち台で、こう語りながら初々しい笑顔を浮かべた。
「初戦ということで、チームに勢いをつけられるようなピッチングをしたいと思っていたので、それができてよかったです」
この日、8回を投げたことで規定投球回数に達し、防御率1.41でトップに立った。2位の九里亜蓮(広島)以下は2点台だ。5勝はをチームメイトの大竹耕太郎の6勝を追う2位タイで、奪三振数も「54」に伸ばし、小笠原慎之介(中日)と並んでトップに立った。
 チームも9連勝。5月は19勝4敗で、1964年8月と1968年8月にマークした球団の月間最多勝利に55年ぶりに並んだ。交流戦でも岡田阪神の勢いは止まらない。“アレ”へ向け加速していく阪神の中心に“村神様”がいる。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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