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神戸退団の決まっているイニエスタは古巣バルセロナとの親善試合に先発出場、かつてのチームメイトであるシャビ監督と抱擁した(写真・ロイター/アフロ)
神戸退団の決まっているイニエスタは古巣バルセロナとの親善試合に先発出場、かつてのチームメイトであるシャビ監督と抱擁した(写真・ロイター/アフロ)

「ベテランになってもクオリティーの高さには目を見張る」黄金期を共に戦ったイニエスタと古巣バルサのシャビ監督は何を語り合ったのか?

 日本のサッカーファンに対する、イニエスタの恩返しの舞台はひとまず幕を閉じた。今後は神戸のファン・サポーターへ向けた最後の恩返しとなる、札幌戦へ向けて心技体を整えていく。もっとも、イニエスタは日本を我が家と呼んだ後に、こう語ってもいる。
「この後もそれは変わらない」
 これが何を意味するのか。会見後の取材ではこう補足した。
「サッカー選手として引退した後には、何らかの形でヴィッセル神戸に戻って来るつもりだ。それだけの繋がりがあると思っている」
 ピッチ上でプレーする自身の姿を追い求めた結果、契約を約半年残した状況で5年間所属した神戸を退団する決断を下した。実際、親善試合とはいえ古巣相手に見せた81分間の勇姿で、まだまだ衰えていないと証明した。しかし、永遠の別れにはならないようだ。日本へ、そして神戸へ抱く深い愛情に導かれた第2章が、ごく近い未来に幕を開けようとしている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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