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鹿島は天皇杯2回戦のHondaFC戦に3-0で快勝したが、試合前にJリーグ公式サイトが0-1敗戦と誤表示。しかもFW鈴木優磨が退場処分と悪意ある記載もありクラブは激怒の抗議文(資料写真・アフロ)
鹿島は天皇杯2回戦のHondaFC戦に3-0で快勝したが、試合前にJリーグ公式サイトが0-1敗戦と誤表示。しかもFW鈴木優磨が退場処分と悪意ある記載もありクラブは激怒の抗議文(資料写真・アフロ)

Jリーグ公式サイトが天皇杯試合前に「鹿島0-1敗戦」の“とんでも”誤表示…しかも審判団と揉めている鈴木優磨「退場処分」記載もありクラブが激怒の抗議…結果は3-0快勝

 相手サポーターを挑発してイエローカードをもらうなど、主審を睨みつけた行為を含めて、ピッチ上での立ち居振る舞いが悪い意味で注目される鈴木だが、これまで退場処分を受けたケースはない。こうした状況を受けて、鹿島の小泉社長は7日夜に自身のツイッター(@Koizumi)を更新。Jリーグへ抗議する方針を明らかにした。
 ツイートからは、Jリーグ理事を務める同社長の怒りが伝わってくる。
「リーグには誤表示の原因だけではなく、何故鹿島が0-1で負け、鈴木優磨選手がレッドカードで退場と表示されていたのかの原因までの説明を求めて抗議します。前回の協会の審判委員会での発言はじめ、あまりにもリスペクトにかける出来事が多く、とても残念な気持ちです」
 Jリーグの公式サイトは、昨年7月にも物議を醸している。
 浦和レッズ-京都サンガF.C.の戦況を伝えるテキスト速報で、埼玉スタジアムが騒然とした状況を「声を出してブーイングを行っている」と記述。一部サポーターがコロナ禍で禁止されていた声出し応援を繰り返した運営責任を浦和が問われ、再発した場合には無観客試合や勝ち点はく奪もありうるとリーグ側から警告された直後とあって大きな波紋を広げた。
 このときは配信から数分後に文言が修正され、さらに2日後にはテキスト作成を委託されている企業が、作成者の誤認識だったと謝罪している。今回もおそらく外注されたものだが、内容的にも誤認識では済まされないものだと言っていい。
 実際、小泉社長のツイートには迅速な対応を含めて、同社長を後押しする鹿島のファン・サポーターからのリプライが数多く寄せられている。
「相当な問題を提起するべきだと考える事案です」
「多少のミスだったら理解出来ますが、今回の件は明らかに悪意があります」
「前のことの意趣返しでしょうか」
「システムエラーな訳ない。故意でやってたら間違えて公開しちゃったんでしょう」
「抗議後の、経過と結果も報告してほしいです。みんなそれくらい頭にきてると思うので」
 キックオフ直前に予期せぬ情報に振り回された天皇杯初戦は、攻めては前後半で3ゴールを奪い、守ってはJFLの強豪にしてアマチュアの雄、Honda FCを零封して快勝。苦戦を強いられる展開に備えてベンチ入りしていた鈴木に、最後まで出番は訪れなかった。
 クラブとしてJFA審判委員会だけでなく、Jリーグにも抗議を表明する。異例ともいえる状況のなかで鹿島は天皇杯初戦から中3日の11日に、再びホームの県立カシマサッカースタジアムに湘南ベルマーレを迎える、リーグ戦の折り返しとなる一戦に臨む。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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