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大谷翔平が通算150号となる23を放ち、日本時間19日には2試合連続となる24号逆転2ラン(写真・AP/アフロ)
大谷翔平が通算150号となる23を放ち、日本時間19日には2試合連続となる24号逆転2ラン(写真・AP/アフロ)

「打席に立てば毎回本塁打が出る可能性がある」トラウトが通算150号を達成した大谷翔平のさらなる進撃を予告…MLB公式は「51本ペースだ」

 エンゼルスの大谷翔平(28)が17日(日本時間18日)、敵地で行われたロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場、7回の第4打席に両リーグ本塁打トップとなる23号ソロをバックスクリーンに叩き込んだ。これがメジャー通算150号本塁打となり、652試合目にしての到達は、ウィリー・メイズ(611試合)、ホセ・カンセコ(630試合)、アレックス・ロドリゲス(646試合)という3人のレジェンドに次ぐ史上4番目のスピード達成。日本人では、松井秀喜氏の記録を抜いた。また打点も56に伸ばして、両リーグトップの“2冠”。“同僚”のマイク・トラウト(31)は「毎回本塁打が出る可能性がある」と、さらなる進撃予告した。大谷は18日(日本時間19日)のロイヤルズ戦の5回に2試合連続となる逆転の24号2ランを放った。

 メイズ、カンセコ、A・ロッドのレジェンドに次ぐスピード達成

 

 もう誰も大谷を止められない。
 7回だ。一死で走者はなかったが、テイラー・クラークが外角高めに投じた初球の88マイル(約142キロ)と表示されたチェンジアップをしっかりと引き込んでフルスイング。高く舞い上がった打球は、ぐんぐん伸びてバックスクリーンに飛び込んだ。現地の実況は、日本語で「コノ、バーベキューハ、イイデスネ」と、カンザスシティ名物のBBQに重ねてその一撃を称えた。
 MLB公式サイトによると、推定飛距離437フィート(約133.2メートル)、打球速度110マイル(約177キロ)だった。大谷は、ベンチの前に出て、敵地に駆けつけてくれたエンゼルスファンの声援に手を振って応えた。
 同サイトは、14試合連続ヒットとなったことを伝えた上で、3番を打つトラウトのコメントを紹介した。
「彼は信じられないほど素晴らしい。彼が打席に立てば毎回、本塁打の出る可能性がある」
 6月に入って打率.410、8本塁打、10打点と大爆発しているが、トラウトは、さらなる進撃を予告したのである。
 同サイトは、「28歳の二刀流選手が、残り89試合で同様のプレーをすれば、キャリア最多となるシーズン51本塁打のペースとなる」と推定数字まで出した。

 大谷は一発だけではなく足でも魅せた。
 5回一死一、三塁でセカンドゴロに倒れたが、走力を生かして併殺を防ぎ、その間に三塁走者が生還、4-2とリードを広げた。まさに足で稼いだ打点で、同サイトも、その走力に注目した
「大谷は、5回の併殺になりそうなゴロを秒速29.1フィート(約8.87メートル)で本塁から一塁まで4.20秒で駆け抜けてセーフとし、この試合での彼の最初の打点を記録した」
 塁に残った大谷は果敢に盗塁を試み、微妙な判定でアウトと宣告され、悔しそうに天を仰いだ。
 先発のマイク・マイヤーズは、2020年から昨年までエンゼルスでプレーした元大谷の同僚。この日は、大谷と3度対戦し、ライトライナー、セカンドゴロ、セカンドゴロと抑えたが、第3打席目は、併殺崩れの間に打点を許すことになり「過去3年間は、彼の打撃を目の前で見ることのできる良い席にいた。彼は非常に素晴らしいが、今日は、彼に対して良いゲームプランを持てたと思う。ただ彼は、普通と違うアスリート。非常に走力も優れている」と大谷を称賛した。
 これで打点も56となり、レッドソックスのラファエル・ディバーズに並んで両リーグでトップ。本塁打、打点の“2冠王”となった。
 
 この23号は、メジャー通算150号のメモリアルアーチとなった。しかも、メイズ、カンセコ、A・ロッドに続く史上4番目のスピード到達。この偉業を取り上げたのは、スポーツイラストレイテッド誌だ。
「大谷が、キャリア通算150本塁打でエリート選手の仲間に加わる」との見出しを取り、「スーパースターの大谷がMLBでトップとなる23号を9-10で敗れたロイヤルズ戦で放ち、新たに彼の伝説をさらに大きくする歴史的な偉業を加えた」と報じた。
 同誌は「大谷はすでに野球界で偉大な選手の1人と考えられている。だが、メイズのような歴代最高の選手や、A・ロッド、カンセコといった過去のスター選手たちと同様に語られるようになることは決して簡単ではない。ただ、この3人のレジェンドは、大谷のようにマウンドと打席の両方で活躍はしていない」と称賛。
 さらに、松井秀喜氏(通算175本)と並び、日本人2人目となる150本塁打を達成したことを伝えた上で、連続安打を14試合まで伸ばしていることを付け加えた。
 大谷は18日(日本時間19日)のロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場、1-2で迎えた5回にレフトスタンドにライナーで飛び込む逆転の24号2ランを放った。

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