• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 激震!井岡一翔ドーピング検査で大麻成分が検出…規則に反しない微量で24日のフランコ戦は実施も直前の発表にジム側は潔白訴え「困惑。疑義を有さざるを得ない」と緊急声明
昨年大晦日の井岡とフランコの統一戦のドーピング検査で微量の大麻成分が検出されていた(写真・山口裕朗)
昨年大晦日の井岡とフランコの統一戦のドーピング検査で微量の大麻成分が検出されていた(写真・山口裕朗)

激震!井岡一翔ドーピング検査で大麻成分が検出…規則に反しない微量で24日のフランコ戦は実施も直前の発表にジム側は潔白訴え「困惑。疑義を有さざるを得ない」と緊急声明

 志成ジムの声明によると、ドーピング検査で陽性反応があったことが発覚したのは、1月4日だったが、JBCからジム側に通知されたのは5月26日で、すでにWBO王座を返上して、WBA王者のフランコに挑戦する形で再戦することが決定していたという。なぜ通知から約1か月後のフランコ戦直前の深夜の発表になったのかと、怒りと疑念を訴えたのである。
 さらに「井岡については、2020年12月31日の試合におけるドーピング検査においても一部禁止物質の陽性反応が出たとのことで倫理委員会において審議され、結論として、井岡には問題がなかったと判断されたことは、皆様の記憶にも新しいことと存じます。井岡は、2022年12月31日の試合前においてTHC―COOH成分が検出されるような大麻等の禁止物質を摂取も使用もしておりません。2年前に偽陽性とはいえ陽性と一度は判断されたこともあり、当ジムも井岡も、禁止物質の摂取については、常に注意を払っておりました。当ジムおよび井岡としては、今回も、井岡の潔白を証明していく所存です」と続け、禁止薬物の摂取と使用を全面否定。ドーピング疑惑問題で揺れた2020年の大晦日以降は、市販薬の服用などでも陽性反応が出ることがあるドーピング違反については細心の注意を払っていたという。
 A検体から陽性反応が出た理由として、ずざんな検体の管理に起因する尿の腐敗が原因だった可能性があったことを志成ジムの顧問弁護士が調査を依頼した大学の教授が指摘して潔白が晴れたが、当初は、大麻成分の入ったリラックスオイルの使用が影響を与えたのではないかとのジム側の説明もあった。

 JBCでは、2020年の採取検体のずさんな管理や再検査用のB検体を警察に提出して、再検査が不可能になったことなどの失態を反省して、ドーピング検査体制を一新。今回の大晦日のドーピング検査は、厳重な監視のもとで行われ、管理された検体は、すぐに米国の専門検査機関に送付する手続きが取られ、B検体の再検査も行われたという。

 志成ジムは「JBC、ボクシング関係者、そしてファンの皆様に対しては、井岡は、24日のフランコ戦にて、しっかりとしたボクシングをすることでしか、応えることができませんので、フランコ戦にご注目いただければと思います。応援のほど、よろしくお願い申し上げます」と声明文をまとめた。
 今回の発表が井岡とフランコとの再戦にどんな影響が与えるのか。そして細心の注意を払っていたはずの井岡の尿からなぜ大麻の陽性反応が出たのか。大きな“嵐”が吹き荒れる中で再戦のゴングが鳴らされることになる。

関連記事一覧