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元阪神の“代打の神様”日ハムの八木打撃コーチ(左)に阪神と横浜DeNAの首位攻防戦の展望を聞いた
元阪神の“代打の神様”日ハムの八木打撃コーチ(左)に阪神と横浜DeNAの首位攻防戦の展望を聞いた

阪神vs横浜DeNA“首位攻防戦”を前に日ハム打撃コーチとして交流戦で戦った“代打の神様”に聞く…「どちらが手強かったですか?」

 横浜DeNAは、昨年、独走したヤクルトとは最大17.5ーム差があったが、6月28日の阪神戦から8月21日の広島戦まで驚異的ともいえるホーム17連勝の快進撃を見せた。今季もホームでは勝率が7割を超える。決勝アーチを決めた横浜高校出身の万波も「高校時代に慣れ親しんだ場所だけど、ベイスターズファンが凄くてまったく雰囲気が違った」と目を丸くしていた。

 一方の阪神は昨季からクライマックスシリーズを除くレギュラーシーズンではハマスタで10連敗中と相性が悪い。

――両方のチーム状態はどう見ましたか?
「阪神は、投手力がいいという報告だったけど、実際にやってみたら、ブルペンの状態が下降気味だった。実は、横浜DeNAもそうで、最後に伊勢、山崎を攻略したけれど、勝ちパターンの2人の状態もそんなに今は良くないんだよ」
 日ハムは19日の横浜DeNA戦で、2点を追う8回にセットアッパーの伊勢から同点に追いつき、延長10回には山崎から万波が勝負を決める一発を打った。
伊勢はフォークが落ちずにコントロールを乱しボールが先行していた。山崎もスピリットがきれず、それを万波に捉えられた。
 日ハムの八木打撃コーチは、両球団ともブルペンの整備に問題があるとみているのだ。ただ1番に関根を置き、佐野、牧、宮崎と並ぶクリーンナップの迫力は驚異的だ。 
――セ・リーグの優勝争いは、この2球団に巨人を加えて3球団に絞られてきたのでしょうか。八木さんは、今後の展開をどう思いますか?
「横浜DeNAの交流戦で優勝した勢いが怖いね。その勢いのまま交流戦明けの阪神戦をハマスタで迎えることができるという点が、かなりのアドバンテージ。甲子園の雰囲気も独特だけど、選手が受けるプレッシャーでいえば、やはりハマスタなんだよね。ハマスタと甲子園の残り試合数は、どうなっているの?直接対決で、すべてが決まるわけではないけれど、僕たちが戦った段階での2チームの状態でいえば横浜DeNAがやや有利じゃないかな」
 今季のここまでの両チームの対戦成績は阪神の6勝2敗。阪神が開幕カードの京セラ、5月12日からの甲子園での3連戦で、それぞれ3連勝。逆に2敗は、ハマスタで雨天中止を挟んで連敗したもので、両チームがいかに本拠地をアドバンテージにしていることが如実に表れている。ちなみに予備日を入れると、残りのカードは、ハマスタで10試合、甲子園で6試合、倉敷で1試合となっている。
 阪神はローテ―を再編して、この3連戦にビーズリー、伊藤将、才木を先発させるが、“ベイキラー”で、今季も2勝している青柳の調整がまだ間に合わなかった。一方の横浜DeNAは、今永、東、バウアーと“表看板”の3人を首位攻防戦にぶつけてくる。得意の“我が庭”で一気に3タテ、首位奪還を目論む算段。八木打撃コーチが口にした「ハマスタの恐怖」を岡田阪神が蹴散らすことができるかどうか。初戦の戦いが重要になってくる。

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