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全仏OPでボールガール直撃事件で失格となった加藤が海外メディアにその舞台裏を赤裸々に語った(写真:picture alliance/アフロ)
全仏OPでボールガール直撃事件で失格となった加藤が海外メディアにその舞台裏を赤裸々に語った(写真:picture alliance/アフロ)

「球を当てたのが少女でなく男の子なら失格にならなかった」加藤が赤裸々に明かした全仏OPボールガール直撃失格騒動の舞台裏に非難の声殺到…幻に終わった錦織との夢タッグ計画も

インタビューの後半で、加藤はブズコバ・ソリベストルモ組が抗議する姿に「失望した」とも言及している。
 そして、女子ダブルス失格後にブズコバから謝罪のメッセージを受け取っていたとも明かしている。それには「今日はごめんなさい」で綴られていた。
「あなたとあなたのパートナーが、無事であることを願っています」
 今年に入ってからイギリスでの大会で対戦した縁もあり、ブズコバとは、友好的な関係にあると加藤はつけ加えた。だからこそ、失格につながった抗議を謝罪してきたのだろう。対照的にブズコバのパートナー、ソリベストルモからはいっさい連絡がないという。
 本来ならば失格とともに全仏オープンそのものから除外されていた加藤は、大会側やWTA(女子テニス協会)の配慮もあり、ティム・プッツ(35、ドイツ)と組んだ混合ダブルスに引き続き出場。快進撃を続けて、四大大会覇者として歴史に名を刻んだ。
 そして優勝スピーチの中で「失格は残念でしたが、今後いい結果が出てポイントと賞金が戻されることを願っています」と異例の訴えを行った。
 加藤は処分を不服として提訴、プロテニス選手協会も「処分は不当」との声明を出して、240のランキングポイントと2万1500ユーロ(約337万円)の賞金の返還を求めたが、結局、すべてが却下された。大会総括の中で、トーナメントディレクターのアメリ・モレスモ氏(43)は「多くの選手が不公平だという意見を持っていると聞いている」と認めた上で「良いか悪いかについてのコメントはしない。グランドスラムのルールブック通りで、ボールガールがあれだけ長く泣いているのを見ればなんらかの判断を下さねばならなかった」と説明していた。
 さらに7500米ドル(約108万円)の罰金も追って科された加藤は、インタビューの中で「ウィンブルドンで勝たなければ」とも語った。
 ただ、混合ダブルスのパートナーはまだ決まっていないという。
 芝のコートでのプレーを嫌うプッツは、ウィンブルドンへの出場を予定していないからだ。
 インタビュアーは加藤に、復帰を果たしたばかりの錦織圭(33、ユニクロ)とペアを組むのはどうかと聞いている。インタビューの最後は「もう何度もトライしたけど、圭からは『ノー』と言われたわ」という加藤の嘆き節で締められている。
 錦織との夢タッグは幻に終わったが、現地時間来月3日に開幕するウィンブルドンでも加藤への注目は続きそうだ。

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