海外メディアが井岡一翔の王座返り咲きを称賛「体重超過の影響を受けたフランコは力不足」「素晴らしいスタミナと精神力で圧倒」
ボクシング専門サイトのBoxing News 24/7も、詳細に試合をレポートした。同サイトは、まず序盤から中盤の戦いを「34歳の井岡は、カウンターが得意だが、26歳のフランコがジャブを放ってくるのでスタートは劣勢だった。2ラウンドに、井岡はフランコを一時的に驚かせ、後退させた。ラウンドによっては、フランコのほうが忙しく、井岡の打撃のほうが目を引いた。中盤は接戦となり、フランコは5回に右目上をカットした」と分析。
「終盤にフランコはKO勝ちが必要だと感じていたようだが、井岡がより強く、より説得力のあるパンチを放ち、逆転KOはならなかった。井岡のボディ攻撃は終始続いた。結局、ジャッジの一人は接戦にしたが、井岡の勝利に疑いの余地はなかった。体重超過の影響を受けたフランコは力不足だった。再び世界の頂点に立った井岡は、勝利を手にした後、感極まって涙を流した」
井岡の圧勝だったことを伝えた。
そして「フランコがほぼ確実に階級を上げるだろう。一方で井岡はベルトの統一を目指そうとするかもしれない」とした上で、「パウンド・フォー・パウンドの中に入ってくるであろう井岡は、日本でただ一人の4階級制覇王者だ。井岡が、引退して正式に殿堂入り選手として選ばれる前までに、どのくらい戦い続けるのかを興味深く見ていくことになるだろう」と記した。
ボクシング専門サイトのPhilBoxing.comは、「4階級制覇王者の井岡がエキサイティングな12ラウンドでフランコを下した」と伝えた。
同サイトは「素晴らしいボクシング、スタミナ、精神力で、34歳の井岡は明白な勝利を得るために体重超過のフランコを圧倒した」と絶賛。
「試合中に出血したフランコは、勇敢で勝利をつかもうとする意思を示し、数ラウンドを奪ったが、彼の攻撃は、日本の人気スターの左アッパーカット、技術、ファイティングスピリットによって圧倒された。井岡は、著名なキューバ人コーチのイスマエル・サラス氏に導かれ、素晴らしいボクシングを見せ、東京の大田区総合体育館でファンを心ゆくまで楽しませた」と称えた。
井岡が、昨年大晦日のフランコ戦でのドーピング検査で大麻成分が検出され、それが世界戦直前の21日に発表されて大きな騒ぎになったことを詳しく報じる海外メディアはほぼなかった。