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DH部門に続き投手部門でも球宴選出の決まった大谷翔平がダイヤモンドバックス戦で2試合ぶりの31号ソロを放つ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
DH部門に続き投手部門でも球宴選出の決まった大谷翔平がダイヤモンドバックス戦で2試合ぶりの31号ソロを放つ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「なぜオオタニが野球界で最も恐れられている打者なのかを見せつけた」米メディアが球宴投打選出を祝う大谷翔平の特大31号を大絶賛…「ムーンショット」「モンスター本塁打」の声も

 エンゼルスの大谷翔平(28)が2日(日本時間3日)、本拠地でのタイヤモンドバックス戦に「3番・DH」で出場し、8回の最終打席に飛距離454フィート(138.4メートル)の特大31号ソロを放ち、チームの5-2勝利に貢献した。6月に15本塁打を放った勢いのまま7月の1本目となった。またすでに最多得票によってDHとしての先発出場が決まっている米球宴の「投手部門」でも選手間投票とメジャーリーグ機構の推薦により選ばれ、3年連続の投打選出を決めた。昨季は、日程の関係で登板を辞退して“リアル二刀流”は実現しなかったが、2年ぶりの“球宴二刀流”の行方に注目が集まっている。

 「投打の球宴出場は歴史の1ページから今や慣例に」

 

月を跨いでも大谷の勢いは止まらない。
 4-2で迎えた8回二死走者なし。ダイヤモンドバックスの左腕カイル・ネルソンがカウント1-2から投じたコントロールミスの134.5キロのスライダーを仕留めた。キャッチャーは、アウトローに構えていた。直前に空振りさせたボールゾーンへのスライダーを続けて要求したのだろうが、大谷の“魔力”に吸い込まれるような“逆球”となり、115.4マイル(185.7キロ)の打球は、ライトスタンドの中段にある出入口通路付近まで飛んでいった。発表された飛距離は、454フィート(138.4メートル)。
 MLB公式サイトによると、フィル・ネビン監督は「あれが450(フィート)だって?この前(493フィート弾)落ちたすぐ隣だったじゃないか。測定方法がよく分からない」と、スタットキャスタが測定した科学的データに文句をつけたほど。
 大谷は30日(日本時間7月1日)のダイヤモンドバックス戦でキャリア最長で、今季のメジャー最長となる150.3mの超特大の30号ソロを放っていた。ベンチから見たネビン監督からは、その150m弾と変わらぬ飛距離に見えたのだろう。
 前日のゲームでは2三振を含む4打数無安打で10試合ぶりに出塁もなかった。この日も、3打席目までは、先発のザック・ゲーレンの前に2三振していたが、今の大谷にスランプなどない。これでア・リーグの本塁打争いでは、2位のルイス・ロベルト(ホワイトソックス)に7本差をつけ、打点争いでも、アドリス・ガルシア(レンジャーズ)を抜き単独トップに。86試合目での31本塁打は、58.4発ペース。チームは、大谷の31号でリードを3点差に広げて連敗を4でストップした。
 また試合中に選手間投票、機構の推薦で、投手としても7月11日(日本時間12日、シアトル)の米球宴に選出されたことが発表された。昨年は、後半戦の開幕投手に決まっていたこともあり、球宴で登板すると中2日となるため「調整に不安が残る」との理由で登板は辞退。“リアル二刀流”は実現しなかった。
 米メディアも大谷の31号と二刀流球宴選出を速報した。
 MLB公式サイトは「大谷が454フィートのモンスター本塁打とともにオールスターの地位を示す」との見出しを取り、「大谷が球宴に投手とDHで名を連ねることがわかり、それを5-2で勝利した試合でメジャー最多の31号を放って祝うことで二刀流スーパースターにとって特別な日曜日となった」と伝えた。
 同サイトは、「31号は金曜日に放った493フィート(150.3メートル)弾から、そう遠くない通路まで達した」と記して、ネビン監督のコメントを伝えると共に「球団の月間最多本塁打記録の15本を6月にマークした大谷にとって7月に入って初本塁打となった」と報じた。
 また球宴での投打出場について「2021年に投打で選ばれて歴史を作った時は信じられないほど凄いことだったが、今や、それはこの二刀流スーパースターにとって慣例となっている」と称賛。

 

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