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巨人が中継ぎ強化第3弾となる石川ー小沼の電撃トレードをロッテとの間で成立させた
巨人が中継ぎ強化第3弾となる石川ー小沼の電撃トレードをロッテとの間で成立させた

「行き当たりばったりで見通しが甘い。トレードより自前の若手を育てよ」 巨人大物OBが中継ぎ補強第3弾となるロッテとの石川慎吾―小沼健太の電撃トレードに苦言

 

「優勝争いは、阪神が1番手で、そこに横浜DeNA、広島が追いかける展開になるだろう。巨人がどう割り込んでこられるか。中継ぎ強化は、もちろんのこと、あまりにも、得点力不足。チャンスで打てなさすぎる。粘れずに三振が目立つ。原因のひとつは、坂本のケガに代表されるように、丸や中田、梶谷らのベテランが疲労でへばっていることだろう。足腰、土台がしっかりしていなければ、打席での粘りがなくなる。岡本もバランスが悪くなっていて、ボールを追いかけてしまっている」
 貯金はかろうじて「1」あるが、首位の阪神との3連戦は、1勝1敗1分けに終わり、ゲーム差は5.5のまま変わらず4位に甘んじている。その阪神との3連戦では、4得点しか奪えず、1日には、今季7度目の完封負けを喫している。
 6月23日の広島戦で坂本が右足太もも裏の肉離れで離脱。得点力がガクンと低下した。中でも一番の問題点は、「1番打者が固定できないこと」だという。ここまで1番打者は、主にオコエ、坂本、吉川、丸、梶谷らが務め、2日の阪神戦ではブリンソンを初めて1番に持ってくる大胆な策を講じて、先頭打者初球本塁打で結果が出たが、広岡氏は「しょせん、付け焼き刃」と容赦はなかった。
 また6月30日は、岸田のサヨナラ本塁打、2日の阪神戦も秋広の本塁打で同点に追いつくなど、一発野球に強みを見せるが、「つなぎの野球ができていない。ペナントレースを俯瞰して見ると、バント、機動力などを絡めたつなぎの野球が重要なのだ」と、広岡氏は指摘した。
「巨人を倒して優勝したいという時代ではなくなってしまっている。むしろ逆だろう。巨人は強くなくちゃいかんのだ」
 最後に広岡氏は、かつてのジャイアンツの黄金期を支えたOBとして、そう強いメッセージを残した。今日から中日と2連戦。週末には2位の横浜DeNAとの3連戦、来週11日からは3位の広島との3連戦と、上位進出を狙うためには重要なカードが続く。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

 

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