「黙っていろ!」「最悪の血を追い払った」“ボールガール事件”のブズコバがシングルス4回戦で敗退もダブルスは初戦突破…SNSでは非難の投稿が続く
自分たちに非はなく、むしろ被害者だと強弁する反論は、沈静化していた“炎上騒ぎ”を再燃させた。第5シードのキャロリン・ガルシア(29、フランス)をフルセットの末に撃破した女子シングルス3回戦を含めて、どれだけ内容を伴った試合を演じても非難される状況を、自らの立ち居振る舞いで招いた悪循環。シングルスの敗退でも、その“炎上騒ぎ”は収まらなかった。
ボンドロウソバ戦のわずか1時間半後には、ブズコバは、慌ただしく新たな戦いをスタートさせている。他の試合の雨天中断などで延期されていたワン・ノスコワ組との女子ダブルス1回戦に、全仏に続いてソリベストルモとのペアで臨んだ。
シングルスで消耗した体力と敗退のショックが心配されたが、第1セットは2度のブレイクを奪って6-4で先取。第2セットでは2-3で迎えた第6ゲームから、3ゲームを立て続けにゲット。ペースを奪い返した末に6-4で制してストレート勝ちした。
しかし、その試合が始まる前から、ブズコバのツイッター(@MarieBouzkova)には、非難のリプライが続き、「人種差別主義者、恥を知れ!」や、シングルスでの敗退を受けて「おめでとう、今日失われたものについて」などの誹謗中傷ともとれる投稿も見られた。なかには「チェコ人って全員がこんなに性格悪いの?」と揶揄するものもあった。
10日には、すでにベスト16進出を決めている加藤とアルディラ・スーチャディ(28、インドネシア)組が、シェ・シュウェイ(37、台湾)とバルボラ・ストリコバ(37、チェコ)組との3回戦に登場して四大大会における女子ダブルスで最高位となるベスト8を狙う。一方でブズコバ・ソリベストルモ組も、チャン・ラティシャ(33、台湾)とチャン・ハオチン(29、同)組との2回戦に臨む。
この2試合は、偶然にも、日本時間20時15分に、加藤組はコート15、ブズコバ組がコート14と隣接するコートで行われ両者が“ニアミス”する可能性がある。両組が勝ち進めば14日の準決勝で因縁の再戦を果たすことになる。