「大谷をトレードに出しなさい」ド軍地元紙が32号2ランを含む“サイクル未遂”大谷翔平のトレードを緊急提言…FA争奪戦は本命主張
「厳しい状況を飲み込んで彼をトレードしなさい。すべてのマーケティングの利益をあきらめて彼をトレードしなさい。ファンを怒らせても彼をトレードしなさい。優勝へのチーム再建のために彼をトレードしなさい。大谷はすでに片足をドアの外に出している。目の前のドアをバタンと閉じさせてはいけない」
同紙はエンゼルスのここ数年にわたる不振を伝えた上で、「スポーツ界のスーパースターのおとぎ話は、永遠に1カ所に留まりハッピーエンドを迎えることはほとんどない」と指摘。
NBAのスーパースターのレブロン・ジェームズがクリーブランド・キャバリアーズを離れた例や、NFLの名QBのトム・ブレイディーがニューイングランド・ペイトリオッツからタンパベイ・バッカニアーズに移籍した例を出した。
また記事を書いたビル・プラシュケ記者が、試合後にエンゼルスのフィル・ネビン監督に「大谷の問題に気がそがれているのではないか?」と質問したところ、ネビン監督は「何の話だ?」と、顔をしかめ、「大谷のトレードの話だ」と返すと、「それについては話さない。そんな話は今日初めて耳にした」と続けたという。
「そんなことに注意を払う必要はない。その話題が続いていることはわかっている。だが、選手や我々が話をすることではない。我々は試合にやって来て、彼が、今日、我々のチームメートだということが分かっている。そして、我々は彼を起用し彼とともにベストを尽くす用意ができている。彼は素晴らしいチームメート、ここにいることが気に入っていて、我々も、彼にここにいてもらいたいと強く思っている」
同記者は、ネビン監督のコメントを掲載した上で「(監督の言っていることの)すべてが正しいが、彼らはおそらくすぐに別れることになり、この素晴らしく幸運だった関係を終わらせることができる、ただひとつの方法はトレードに出すことだ」という結論で結んだ。
ロサンゼルスタイムズ紙は、「ドジャースが大谷と契約する最有力候補。3度目の正直となるだろうか」との見出しを取った別の特集記事も掲載している。
「世界で最も人気のある野球選手である大谷は、今週ドジャースタジアムでの2023年度のツアーを行い、彼は多数のメディアと大観衆を運び込んだ。たとえエンゼルスがトラウトを欠く二級品の野球チームであっても関係ない。大谷が野球のメインアトラクションだからだ。非現実的なフリーウェイワールドシリーズ、もしくは、予測のつかないシーズン中のトレードを除けば、これがロサンゼルスで大谷の野球を見る今年最後の機会となった。次に彼は地元チーム(ドジャース)の一員として姿を現すかもしれない」