「本当のことを言えば多くの人が大谷に働きかけた」米メディアは球宴での大谷翔平への「シアトルに来て!」コールをどう分析したか…全ア監督が“隠れた争奪戦”舞台裏を明かす注目発言
去就について深堀りした記事を掲載したのはニューヨークのスポーツテレビ局SNYだ。
「彼はシアトルファンの情熱に敬意を示したが、将来についての手の内を明かすことはなかった。メディアデーで(移籍先チーム)の地域についての希望を問われ『それは重要ではない』と語った。だが、勝利を欲することについて問われた時に答えた内容は、彼がエンゼルスと再契約をしないだろうとの考えを増幅させるだけのものだった」
同局は、地元のヤンキース、メッツの動向について、こう説明した。
「ヤンキースは6年前に彼がメジャーにやってきた時に獲得を切望したが、彼が完全なFAになっていなかったため(ポスティングや海外選手の年齢制限の移籍金ルールなど)大谷へのオファーに限界があった」とし、大谷獲得に失敗した後にジャンカルロ・スタントンのトレードに動いたことを紹介。
そして「彼らはスタントン、アーロン・ジャッジ、ゲリット・コールやカルロス・ロドンに加えて、また新たにFAの大谷と巨額契約を結ぶことに気乗りしないかもしれない」とヤンキースを本命から外すという分析をした。
またメッツについては、「シーズン前半戦でよろめくチームに記録的な年俸総額をかけた後に(オーナーの)スティーブ・コーエン氏が、さらにどれだけの金額を費そうとしているかは疑問だ。もしコーエン氏が、打って投げる1人の選手によって2024年にすべてが変わると考えるのであれば、彼はドジャースや他のチームよりも金額を積むかもしれない。だが、今シーズンの後半戦でその可能性があることを証明することが必要となる」と分析した。
シーズン中のトレードに関しては、「エンゼルスがトレードを決断したとしても、メッツが若手有望株をあきらめ、彼がそのままチームに残留する保証もないまま2カ月間、大谷を獲得することは考えにくい」との展望を記した。
大谷は後半戦のスタートなる14日(日本時間15日)のアストロズ戦に先発予定だ。