アルファタウリを電撃解雇されたデ・フリースが内幕を暴露し反撃を開始した(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
「複数年契約を結んでいたのに寝耳に水だ!」アルファタウリを電撃解雇されたデ・フリースが母国メディアで契約違反の内幕を暴露してレッドブル批判を展開
デ・フリースは、F2選手権とフォーミュラEの覇者で、昨年のイタリアGPで9位入賞を果たした活躍が認められて、今年の開幕戦からアルファタウリのレギュラードライバーとしてF1に初めてフル参戦していた。だが、ここまで10戦で一度も入賞を果たせていなかった。
マルコ氏は、「私たちは何かしなければならなかった。なぜ待つ必要があるのか。改善が見られないのにあと2レースやって何が変わるのか。彼は28歳で多くの経験を積んでいる。若いルーキーと比較することはできない」と続け、F1フル参戦の1年目で解雇した理由には、年齢的な問題から今後への伸びしろが期待できないことを付け加えた。
アルファタウリは、今季マシンのセッティングがうまくいかずコンストラクターズランキングでは最下位。来季からはチームの名称が変更されることが発表されており、残り11戦を残している段階で何らかの手を打ちたかったのだろう。
F1のドライバーとの契約は綿密で、おそらく途中解雇における契約条項もあったとみられる。デ・フリースは、2年後の2025年には、レッドブルに移籍してセカンドドライバーの座が約束されていたとも主張したが果たして真相はどうなのだろうか。
またマルコ氏は、前出の「De Telegraaf」とのインタビューの中で古巣へ復帰することになったリカルドの起用理由についても説明。イギリスGPと同じコースで行われたタイヤテストで好タイムを出したことが決め手になったようで、「もしリカルドにスピードがなかったら別のドライバーの選択を検討する必要があったが、彼はチームに新しいエネルギーをもたらしてくれると思う」と期待を口にしている。
デ・フリースの“反撃”の波紋と共に次戦のハンガリーGPでのリカルドの走りに注目が集まりそうだ。
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