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仲睦まじい頃の福原愛さんと 江宏傑さん。長男の引き渡しを巡る“泥沼闘争”を台湾と中国のメディアは対照的に伝えた(資料写真:Top Photo/アフロ)
仲睦まじい頃の福原愛さんと 江宏傑さん。長男の引き渡しを巡る“泥沼闘争”を台湾と中国のメディアは対照的に伝えた(資料写真:Top Photo/アフロ)

「愛さんには多くのファンが存在する」「92%が江さんを支持」福原愛さんと元夫の長男引き渡しを巡る“泥沼闘争”を台湾と中国メディアが正反対に報じる

  長男の引き渡しを巡り、卓球の2大会連続五輪メダリスト、福原愛さん(34)と元夫で卓球元台湾代表の江宏傑氏(34)が対立している問題が、台湾と中国でも大きな関心を集めている。江氏の緊急告発会見から一夜明けた28日に、台湾の日刊紙『中国時報』が実施した世論調査で江氏の支持率が92%に到達。一方で中国で大きな人気を誇る福原さんの中国版ツイッター『微博(Weibo)』のアカウントには福原さんを後押しするコメントが殺到している。台湾海峡を挟んで政治的に緊張した問題を抱える両国での受け取り方も対照的だった。

 「煉獄に陥るかもしれない」

 

 涙ながらに「長男を返してほしい」と元夫の江氏が訴えた緊急会見で明るみになった、福原さんとの泥沼の対立が台湾と中国でも大きな関心を集めている。
 しかも、台湾海峡を挟んだ政治的な緊張状態もあり、台湾が元代表の江氏を、中国は同国内で高い人気を誇る福原さんを支持するという対照的な状況も生まれている。
 台湾の日刊紙『中国時報』は江氏の会見が終わった直後から、同紙の公式ユーチューブチャンネルで「あなたはどちらを支持しますか」と題した世論調査を実施。一夜明けた28日の段階で、回答した6736人のうち実に92%が江氏を支持している。
 この調査に対する読者の書き込み欄のなかには「余計なお世話だと思う」や「彼の家族の問題であって、私たちには関係ない」と中立を強調するものもあった。しかし、大部分は長男を連れ去ったと告発された福原さんを批判するものだった。
「浮気した元妻を支持する人が8%もいるなんて驚きだ」
「もしも女性側が離婚する前に他の男性と交際していた報道が正しければ、イコール、それは不倫となり、女性に非があることを意味する」
 4大会連続で五輪に出場した福原さんは、2012年のロンドン五輪女子団体で銀メダル、2016年リオ五輪の同種目で銅メダルを獲得。同年9月にリオ五輪に出場していた江氏と結婚し、2017年10月に長女を、2019年4月には長男を出産した。
 その後に江氏のモラルハラスメント疑惑、福原さんの不倫疑惑が一部でそれぞれ報じられていたなかで、2021年7月に離婚が成立。江氏と福原さんがともに子どもの親権を持つ共同親権のもと、長女と長男は江氏と台湾で暮らしていた。
 しかし、福原さんが面会交流で台湾を訪れた昨年7月に、福原さんが長男だけを連れて帰国。現時点まで会えなくなった過程で、8月に福原さんが日本の裁判所へ親権指定を申請し、10月には江氏も長男の引き渡しを求める申し立てを東京家庭裁判所へ起こした。
 今月20日に江氏側の申し立てが認められ、同時にただちに長男を引き渡すことを福原さん側に命じる保全命令も出された。しかし、福原さん側から引き渡しに応じる連絡がなかったため、江氏側は翌21日に強制執行の申し立ても行っている。
 台湾で最大の発行部数を誇る日刊紙の『自由時報』は、江氏側が最終的な手段として未成年者誘拐罪での告訴もありうるとした件を重視。日本国内における報道を引用しながら、福原さんの今後に対して「煉獄に陥るかもしれない」と言及した。煉獄とは天国と地獄の間に位置し、生前の罪を償うために炎に焼かれ、苦しむ世界とされている。
 そしてこう続けた。
「日本のメディアは『福原さんが否定しても、今後に犯罪の疑いをかけられた場合、テレビ局は彼女を起用しなくなる』と指摘したテレビ局関係者の声を取り上げている。つまり、五輪の元メダリストとして、さまざまな活動に従事したくても極めて難しくなる。いまも人気を誇る中国に拠点を移したいと思っても、同国が著名なアスリートやアーティストに対して厳格な管理を行っている点は決して過小評価できない。こうした状況が日本と中国でのキャリアに深刻な影響を与え続けた結果として、煉獄、要は崩壊の危機に直面するかもしれない」

 

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