「あなたの国で負けるなんて」「恥の上塗り」“ボールガール事件”ブズコバがプラハOPで“格下”にまさかの1回戦敗退…母国ファンは声援も対照的にSNSは再度“炎上”
テニスの全仏オープン女子ダブルスで加藤未唯(28、ザイマックス)組の失格を審判に訴えた“ボールガール事件”で、世界中から非難を浴びたマリエ・ブズコバ(25、チェコ)が7月31日(日本時間8月1日)、母国チェコで開幕したWTAツアーのプラハ・オープン女子シングルスに出場、まさかの1回戦敗退を喫した。前年覇者として第1シードで臨むも、ジャクリーン・クリスティアン(25、ルーマニア)にフルセットの末に敗れたブズコバは、続いて7日開幕のナショナル・バンク・オープン(カナダ・モントリオール)に出場することを明言。同大会にエントリーしている加藤組と女子ダブルスで再戦する可能性も出てきた。
7日からのカナダの大会で加藤組と因縁の再戦の可能性も
ブズコバの全米オープン(8月26日開幕)へ向けての母国チェコからの再スタートは、まさかの結末に終わった。プラハ・オープンは、昨年のシングルスで念願のツアー初優勝を果たした相性のいい大会。しかし、第1シードとして臨んだ世界ランキング39位のブズコバを待っていたのは、屈辱の初戦敗退だった。
対戦相手のクリスティアンは、世界ランキング122位の“格下”で過去の対戦成績は、ブズコバの3戦3勝。楽勝の組み合わせだったのだが、3ゲームを立て続けに落とし第1セットを4-6で奪われた。リズムをつかめずミスが目立った。何とか立て直して第2セットを6-4で奪い返し最終セットも一時は3-1とリードした。だが、3-5と逆転を許し、そのまま4-6でまさかの初戦敗退となってしまった。
チェコメディアの『iROZHLAS』によると、ブズコバは、試合後、悔しさを押し殺して、こう試合を振り返ったという。
「エンジンのかかりが遅く、スロースタートになってしまった第1セットが悔やまれます。それでも会場の美しい雰囲気が、いまの私を支えている。私のキャリアのなかで最高だったかもしれない。間違いなく今日という日を忘れない。ここでもう試合ができないのが残念だけど、来年も帰ってきて、今年の借りを必ず返したいと思っています」
会場は、ブズコバを後押しする大声援で溢れていたそうで、ディフェンディングチャンピオンとして、その期待に応えられなかったブズコバは、ファンへ感謝の思いを伝えリベンジを誓った。
会見後、ブズコバは自身のインスタグラム(@marrybou)のストーリーに再び今の気持ちを投稿。入場する際などの短い動画に「最高の雰囲気」や「旅は早く終わったけど、あなたたちと一緒で最高だった」とのコメントを添えた。
だが、母国のファンの温かい声援とは対照的に、他国のテニス関係者やファンは、依然としてブズコバに対して厳しい感情を抱いたままだ。サラ・ソリベストルモ(26、スペイン)とコンビを組んで挑んだ6月の全仏オープン女子ダブルス3回戦で猛抗議をして加藤組を失格に追い込んだ“ボールガール事件”の余波がまだ尾を引いている。
プラハ・オープンの開幕を前に、ブズコバは大会公式ツイッター(@livesportprague)に約30秒間の動画で抱負を語り、その投稿を自身のツイッター(@MarieBouzkova)でリツイートし、インスタグラムでも共有したが、そこに非難コメントが殺到した。ブズコバが、今回、1回戦で姿を消した直後から、またSNSに厳しい非難の声が重なった。
「あなたの国で負けるなんて。おめでとう」
「3-1から4-6と逆転されるとは狂っている。すぐにテニスをやめるべきだ」
「あなたは二度とナンバーワンにはなれません」
「ハハハ。今回は泣くボールキッズはいないですよ」
「報いは、未来永劫あなたについて回る。ホームで開催されたトーナメントで1回戦すら突破できない。あなたは自国の恥だ」
「あなたに【恥の上塗り】と言う日本語を教えます。意味は→ 恥の上に重ねて恥をかくこと。不名誉を重ねること」
「文字通りの負け犬だな」