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ブズコバがSNSのコメント制限措置を取ったが追いつかず(資料写真・AP/アフロ)
ブズコバがSNSのコメント制限措置を取ったが追いつかず(資料写真・AP/アフロ)

「スポーツを汚す人間は直ぐに排除されるべき」“ボールガール事件”余波で誹謗中傷コメント殺到のブズコバがSNSでコメント制限措置を取るも追いつかない異常事態

 実は、ブズコバのインスタには「この投稿へのコメントは制限されています」との但し書きが記されていた。削除措置、あるいは、不適切なコメントを制限する、インスタのコメントフィルター機能が設定されていると見られる。それでも、その対策が追いつかなかったのか、日付が日本時間の3日に変わった時点でブズコバを非難する日本語のコメントも、いくつか表示されている。日本語によるコメントだけではない。ボールガール事件後に正式謝罪を行わず、ウィンブルドン選手権前に母国のメディアに弁解や、逆に加藤を批判するコメントを発信したことで、今なおブズコバを許さない関係者やファンが多いのだ。
「あなたの本当の職業は詐欺師なので、早く本職に戻ってください」、「あなたが犯した2つのコード違反を理解していますか?最初が言葉による虐待で、次がスポーツマンらしくない行動の数々です」という声が掲載されていた。
 ただ、SNS上における“言葉の暴力”が世界的な社会問題となっている中で「まだそんなことを言っているのか」と、誹謗中傷投稿を諫めるような返信も寄せられていた。
 言論の自由はあり、批判や自らの意見を述べることに何の問題もない。ブズコバがボールガール事件後に続けた弁解や、加藤への攻撃を行ったことで、ファンの怒りに拍車がかかったのも無理はない。だが、その中身が明らかな誹謗中傷となると話は別。今なお続く“炎上騒ぎ”を問題視する良識を持ったファンも増えつつある。
 そのブズコバは、敗退から2日後の現地時間2日に、次戦のナショナル・バンク・オープン(7日開幕)が開催されるカナダ・モントリオールへ飛び立った。今週を休養にあてているパートナーのソリベストルモ次第となるが、ランキング上位の強豪がそろう同オープンでは、女子シングルスだけでなく女子ダブルスにも出場する可能性がある。
 そして加藤・スーチャディ組も、全米オープンを見すえて同オープンへの参戦を予定。両ペアが同じ大会に出場するのは、加藤組の早期敗退で再戦が幻に終わったウィンブルドン選手権以来。女子ダブルスのドローや、記者会見での発言、あるいはSNSへの投稿などをきっかけに、両ペアの因縁が再び大きな関心を集めることになるだろう。これまでのようにコート外で誹謗中傷の類が飛び交うのではなく、コート上の真剣勝負だけに注目の集まる状況になればいいのだが…。

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