指のけいれんで降板後に40号ソロを放った大谷翔平がマークした“知られざるメジャー初の記録”とは…米ESPNが紹介
敵地のシアトル・タイムズ紙も「マリナーズが反撃する中でマーロウが9回の逆転満塁弾で大谷の舞台を奪う」との見出しを取り、大谷の投打の活躍に関連づけて、マリナーズの逆転勝利を伝えている。
「マリナーズの先発のブライアン・ウーの好投を台無しにさせようと、エンゼルスの大谷は、彼の肩(4回無失点)、バット(8回の本塁打)、そして足(6回の盗塁)を使い、MVPのような圧倒ぶりを見せつけた。大谷は8回にキャンベルの内角の速球を右翼へ390フィート(約119メートル)飛ばすライナー性の本塁打で試合を終わらせようとした。そしてマーロウが野球界最高の選手(大谷)から活躍の舞台を奪う道筋を見つけた。起こりそうもない逆転劇が、ありえそうにもないヒーローによってもたらされた」と記した。
同紙は、大谷の4回無失点と40号ソロではなく、6回の攻防で示した存在感に注目。この回、マリナーズは、ユジニオ・スアレスのソロアーチで1-0と均衡を破ったが、その裏二死から大谷を申告敬遠で歩かせた。
カウント3-0となるまで勝負していたが、「試合前にア・リーグMVP最有力候補(の大谷)に対して採用する戦術として認めていた敬遠をサービス監督に促させた」という。
「だが、今回は、これが仇となった。大谷は二盗を決め、そして、すぐに次の投球でCJ・クロンにセンターへ同点タイムリーを打たれた」。さらに続くマイク・ムスタカスにまで勝ち越しのタイムリーを打たれている。
スポーツ専門チャンネルのESPNは、4三振を奪った大谷が、メジャー8人目となるキャリ84登板での600奪三振を果たしたこと、「1920年以降の現代野球史において登板した同じ試合で4度出塁し、1本塁打を放ち、1盗塁を決めた初めての選手となった」という“隠れたメジャー初記録”を紹介した。大谷は、この日、ヒット、四球、四球、40号ソロと、全4打席に出塁し、6回には敵地のシアトル・タイムズが取り上げたように盗塁も決めていた。
ただ同メディアは、今後の投手起用については疑問を呈した。
「彼は、登板前日まで通常はブルペン登板を行わないため、(次回登板予定の前日となる)火曜日まで最終判断はされないかもしれない」とし、「休養を取りたいか」と聞かれた大谷の返答をこう記した。
「相談して決めることではありますけど、みんな、いっぱいいっぱいでプレーしているし、休める試合は、もうないと思ってます。できるなら1試合1試合、出たいなと思っています」
大谷の次回登板は9日(日本時間10日)の本拠地でのジャイアンツ戦が予定されている。