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“レジェンド”メイウェザーが米メディアに井上尚弥を語る(写真・AP/アフロ)
“レジェンド”メイウェザーが米メディアに井上尚弥を語る(写真・AP/アフロ)

メイウェザーが井上尚弥に“とんちんかんなケチ”をつける…「ドーピング検査をしろ!」…3階級上の“愛弟子”「世界で最も狂暴な世界王者」との対戦を熱望

 そしてP・F・P論争についても持論を展開した。
「みんながP・F・Pについて話しているが、ガーボンタ・デービスは、いつそこに出てくるんだ? 井上はすでにP・F・Pにいるのか?それは間違いない。テレンス・クロフォードはP・F・Pに値するのか? それは間違いない。だが、ガーボンタはどうなんだ。彼はP・F・Pのどこかに位置するに値する選手だが(トラブルメーカーの)私とつながっているから評価されていない。そして私は、この場で井上がテレンス・クロフォードを上回ってるはずだとは言わない。それも絶対だ。私はいつでも私の仲間の側に立つようにしている」
 リング誌が発表している最新のP・F・Pランキングでは、エロール・スペンスJr.(米国)を9回にTKOで下してウェルター級の4団体を統一、スーパーライト級に続き史上初の2階級4団体統一王者となったクロフォードが1位で井上が2位となっている。メイウェザーも、同じ米国人への“忖度”も加味してクロフォードが井上より上だとの見解を示した。
 井上論を熱く語るメイウェザーは続けて2つめの“ケチ”をつけた。
「ボクシング界の人々は、井上は、こんなことをやってのけた、あんなことをやってのけたと言っている。『そうだよね、凄いよね』と。井上にやってもらう必要があることは、米国のボクシング界で行われていることだ。彼は米国に来てランダムに行われる血液や尿の検査(ドーピング検査)を受けて戦う必要がある」
 あまりにも井上が強すぎるからだろう。「ドーピング検査をしろ!」と、とんちんかんな意見を口にした。すでに井上は新型コロナの最中にラスベガスで2度防衛しているし、フルトン戦の際にも厳格なドーピング検査をクリアしている。今回のフルトン戦の試合前にも王者陣営がテーピングの巻き方に難癖をつけてきたし、2014年12月にWBO世界スーパーフライ級王者、オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回に沈めた際にも相手陣営から「グローブに何か入れているんだろう」とクレームをつけられたことがある。
 だが、メイウェザーは結論として「彼のどこが気に入っているかを正直に言えば、凄いファイターであるという部分だ。凄いファイターであることを彼から取り上げることはしない。彼は私の戦い方からも多くのものを得ている。しかし、それはいいことだ。偉大な選手からは何かを得ようとするものだ」と、自画自賛を交えて井上を称賛した。

 

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