阪神が9連勝。2位の広島に7ゲーム差をつけ“アレ”へ向けての独走態勢を固める
なぜ阪神はヤクルトとの5時間16分の激闘を制して9連勝を飾れたのか…岡田監督が唱える「普通にやるだけの野球」とは?
打線が爆発しているわけではないが、「ボール球に手を出さない」という基本の徹底が打線をつなぐ。この日も、各自が打席で辛抱強く粘り、7つの四球を選んで打線をつないだ。チーム四球数364は、両リーグを通じて断トツのトップ。それが同じくリーグトップであるチーム得点396に直結している。本塁打数で言えば1位の巨人の124本の半分にも満たない53本(リーグ5位)。いかに打線をつないで得点につなげているかを示すデータだ。
来週からは、マツダ、横浜スタジアムと“炎天下”のロードに出る。その前にできるだけ連勝は伸ばしておきたい。今日13日の先発は、3連勝中で防御率2.39の伊藤将と、今季2度目の先発抜擢となる3年目、山野のサウスポー同士のマッチアップ。意気込みを聞かれた岡田監督がこう返した。
「普通にやるだけですよ。別にゲーム前から勝ちにいっていないし。普通にやろうと。それだけですよ」
“普通”にやることが最も難しいのが野球だ。だが、いまの阪神は、しっかりと守って、ボール球を振らないという野球を“普通”にやれている。そのことこそが、9連勝の真の理由かもしれない。
(文責・RONSPO編集部)