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右ヒジの靭帯を損傷した大谷翔平が今月上旬の検査を拒否していたことをGMが暴露した(写真・AP/アフロ)
右ヒジの靭帯を損傷した大谷翔平が今月上旬の検査を拒否していたことをGMが暴露した(写真・AP/アフロ)

「打者だけでも729億円」「何億も失う暗雲」米メディアは右ヒジ靭帯を損傷した大谷翔平の今オフFAへの影響を巡って論争

 一方で「2018年の内側側副靭帯の故障後のようであれば指名打者として打ち続けることができるだろう。彼は今年地球上で最高の打者でいる。大谷のここまでの成績は、556打席で打率.304、出塁率.405、長打率.664だ。メジャー最多の44本塁打を打っており、長打率は、規定打席に達している打者の中で大きくリードしている。出塁率で大谷を上回るのはロナルド・アクーニャJr.とフレディー・フリーマンだけだ」と指摘。
 大谷のMVPの行方について「大谷が打者に集中することになったとしても、彼がア・リーグのMVPを勝ち取るだけの根拠には力強いものがある」とした上で、「たとえ手術が必要になったとしても彼は明らかなナンバーワンのFA選手として留まるだろう。たとえDHだけの大谷だったとしても、市場においては圧倒的に最高の選手となる。ただヒジの故障は各球団の評価を難しくさせることに疑いはない。来シーズンの一部で投球ができない可能性があるかもしれないだけでなく、各チームは、現代野球において前例のない(二刀流の)負担を彼がキャリアを通じてどれだけ続けていくことができるかを議論していかなければならないだろう。大谷の市場価値に、この故障がどれだけの影響をもたらすのかは、今から数か月後に明らかになる」とした。
 前出のMLB公式サイトは別記事で、大谷のFA市場価値が下がることで、「より多くのチームをFA争奪戦に参入させることになるかもしれない」との見方を示し、「皮肉にも、この故障によってエンゼルスに彼が残留する可能性が少し上がるかもしれない。大谷がトミー・ジョン手術を受けなければならないとしても、どこかの時点で彼は、投球することを望み続け、すでに1度手術を行っているアナハイムは、彼にとって手術からのリハビリを進める上で、変わることなく、馴染みがあり、予期しやすい場所となる」とし、プレーオフ進出が厳しくなったことで、退団濃厚と見られていたエンゼルスと、一転、契約延長する可能性が出てきたことを示唆した。
 今後、全米のファンや球団関係者が大谷の右ヒジの行方を見守ることになる。

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