「あなたはテニス界の恥だ」“ボールガール事件”でいまだSNSバッシングが止まないソリベストルモが「間違いを犯した加藤が責任を取らないのはおかしい」と“反撃”もファンは怒り
インタビューが行われたのは、アンヘリナ・カリニナ(26、ウクライナ)をストレートで下した28日の女子シングルス1回戦の直後だった。全米オープンの大会公式X(旧ツイッター)は勝利した瞬間に雄叫びをあげ、何度もガッツポーズを作るソリベストルモの映像を公開。ソリベストルモもそれを自身のインスタグラムで共有した。
案の定、3日ぶりの投稿へ数多くの批判コメントが寄せられた。
「あなたが嫌われているという現実から目を背けないでください」
「あなたはテニス界の恥だ」
「あなたは可哀想な嘘つき。もうテニスをしないで」
さらに『CLAY』の記事を読んだと思われるファンからは、皮肉を込めたコメントも寄せられている。
「抗議で対戦相手を失格にする卑劣な過ちを犯した人が、どうして責任を取りたくないのかが理解できない」
「気持ちを切り替えて試合に挑んで下さい。いつまでもネチネチ言っているようでは全世界のテニスファンから嫌われますよ」
以心伝心というべきか。親友のブズコバもほぼ同じタイミングで、アメリカのテニス専門サイト『tennis.com』のインタビュー取材に応じ、自身がSNSを更新するたびに「多くの人々がヘイト(非難)を投稿してくる」と苦悩する胸中を明かしていた。
「メンタル的に好ましくない日々がいまも続いている。誰もが望む状況ではないし、自分が悪者だと感じる状況に陥った経験がない私にとってかなりつらい」
複雑な胸中を言葉に変換していたブズコバとは対照的に、ソリベストルモは感情をオブラートに包まず、真正面からインタビュアーにぶつける。
例えば2人でほくそ笑んだ、物議を醸した全仏での行為は「失格うんぬんとはまったく関係ない」と一蹴している。
「私が笑ったのは、マリエとスペイン語で話しているから。彼女は時々、存在しない単語をたくさん言うから面白くてつい笑ってしまう。あのときもそう。つまり彼女たちの失格とも、さらに彼女たちが置かれていた状況とも何の関係もない。だからこそ、私たちをよく知り、毎日のように私たちを見ている人たちは、まったく違う意見を持っている」
世界へ広く浸透した“悪名”と自分たちの素顔は対極の位置にある、とソリベストルモは訴えた。沈黙を保ってきた過程で、相当のストレスを溜め込んでいたのか。全米オープンの期間中に解放された怒りにも近い感情が、加藤との間で新たな因縁を生み出した。
女子シングルスだけに絞っているブズコバと異なり、ソリベストルモはアンドレア・ガミス(30、ベネズエラ)とのペアで女子ダブルスにもエントリーしている。加藤・スーチャディ組とは決勝まで顔を合わせないが、ともに勝ち進むたびに注目を集めるかもしれない。