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日本サッカー協会が浦和レッズの一部サポの暴徒化問題に対して17人の無期限入場禁止処分(イメージ写真・西村尚己/アフロスポーツ※違反行為をした際の写真ではありません)
日本サッカー協会が浦和レッズの一部サポの暴徒化問題に対して17人の無期限入場禁止処分(イメージ写真・西村尚己/アフロスポーツ※違反行為をした際の写真ではありません)

「大甘ですね」「子供は連れていけない」浦和サポ暴徒化問題にJFAが17人の無期限入場禁止処分発表もSNSには批判の声殺到

 今回の臨時理事会は、JFAが定める試合運営管理規定のもとで議論が行われた。そのなかでフィールドへの侵入、暴力、迷惑危険、破壊など複数の禁止行為が確認されたが、同規定が科す処分のなかで最も重いのが「無期限入場禁止」だった。つまり「永久追放」を科そうにも、現状の試合運営管理規定では根拠がなかったことになる。
 批判されているもうひとつの理由が、処分を科された違反者の少なさだ。事案発生直後は「暴力行為は確認されなかった」としていた浦和は、16日に計40件の違反行為があったと前言を撤回。違反行為者は25人程度にのぼると発表していた。
 浦和の発表よりも少なかった理由は、違反者の最終的な特定に予想を超える時間を要しているからだ。JFAもリリースで現時点での処分と断りを入れていて、今後も数十人規模の体制で調査を継続し、新たな違反が判明すれば追加処分を科していく。
 今回の事案が発生したのは8月2日。浦和が0-3で名古屋に大敗した天皇杯4回戦後に、浦和の強化部側と緊急の話し合いを持っていた浦和サポーターが、柵越しに野次を飛ばしてきた一部の名古屋サポーターに応戦する形で発生した。
 試合会場の愛知・CSアセット港サッカー場のピッチに、浦和サポーターが次々と侵入。警備員や大会関係者が制止に入るも収拾がつかず、要請を受けた愛知県警の警察官約50人が出動。救急車も駆けつける混乱の末にようやく収まった。
 翌3日夜には浦和が処分を発表。立ち入り禁止エリアへの侵入を主導した31人に浦和が出場するアウェイ戦を含めた9試合、サポーターを統括するリーダー1人に同じく16試合の入場禁止をそれぞれ通達。さらに侵入した45人を厳重注意としたが、前代未聞の事案に対する処分として、あまりにも甘すぎるという批判が浦和側へ殺到していた。
 さらに浦和は5日にオンライン会見を実施。試合運営及びファン・サポーター対応を管轄する競技運営部門の総責任者でもある須藤伸樹マーケティング本部長が、暴力行為の有無に関して「暴力は振るわれていない」と明言。警備員を押し倒すといった暴力行為がとらえられた映像が、事案発生直後からネット上で拡散されていたなかでさらに批判を招いた。
 その後の調査はJFA主導で行われ、途中からは浦和の競技運営部門も加わった。今回の処分発表に至ったJFAはリリースのなかで「当該クラブその他の団体から、別途何らかの決定がなされる可能性がある」と今後の動きに言及している。
そして、JFAの発表からほどなくして浦和も声明を発表した。

 

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