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ボクシングの替え玉事件に関与したタレントで格闘家のボビー・オロゴン氏が初めて公の場に姿を現す
ボクシングの替え玉事件に関与したタレントで格闘家のボビー・オロゴン氏が初めて公の場に姿を現す

“替え玉ボクサー事件”に関与したボビー・オロゴン氏に“真相”直撃…「あなたが“黒幕”だったのではないですか?」

 当初、平仲会長は、5月の興行にタイ、フィリピン、台湾などからボクサーを招聘する考えでいたが、ナイジェリアからボクサーを呼べるという話がボビー氏経由で舞い込んだため、オイコラの相手としてサミュエル・モセス、ボビー氏の息子のジェイジェイ・オロゴンの相手としてカジーム・ラワルの2人を呼ぶことが決定した。トレーナーも含めた5人の在留認定書、ビザなどを申請したが、なんらかの理由でビザが下りずに来日できなくなり、ボビー氏が手配を委託していた仲介人が、日本の越谷近辺に在住の“素人”のナイジェリア人に声をかけて“替え玉”に仕立てたとみられる。現地に出向いていたJBCの試合管理部長は、前日計量時にパスポートや各種の必要書類を確認することになっているが、平仲会長からパスポートが提出されず、JBC担当職員の認識不足のミスもあって、本来は本人確認の書類ではない在留認定書だけで事前のチェックをすり抜けることになり、“替え玉”が計量もクリアして、そのまま2人がリングに上がるという大失態が起きた。

――本当にあなたは“替え玉”とは知らなかったのか。
「もちろん、もちろん。まんまと騙されたよ」
――いつ気がついたのか?
「試合が終わった後。その前には気がつかなかった。(来る予定だった本物の2人とは)会ったこともなかったから」
――“替え玉”の2人は、埼玉の越谷在住の素人だったとか。
「僕もそこまでは知らなかった」
――仲介人とは、どんな人か?
「むこう(ナイジェリア)でスポーツ関係の仕事をしている人」
――でも、その仲介人は、そもそもあなたの知り合いでしょう?
「もちろん、もちろん。誰が悪いわけじゃない。結局、僕が全部(の罪を)かぶることになる。それでいい」
――あなたが委託した仲介人が仕組んだことなのか?
「(本物を)連れてこれなかったので、なんとかしようとしたのかもしれない」
――本当の黒幕はボビー氏だったのでは?との話も出ていた。
「あららら、え? そんな話があったの?(笑)。そんなことはない。ただ、それ(替え玉ボクサーが2人リングに上がったこと)が起きたことは事実としてある。JBC、関係者、ファンの方々にはお詫びしたい。本当に申し訳ないと。これからは前向きに頑張りたい」
――結局、誰が一番悪かったのか?
「ほんと、みんなの責任ね。ミスが起きた。僕も最初からパスポートを確認すればよかったんだけど、試合直前でバタバタして、それができなかった」
――まだJBCから、あなたや平仲会長、マネージャーらへの処分は出ていないが、セコンドライセンスは停止となる。これを機にボクシング界とは縁を切るのか。
「続ける、続ける(笑)。処分が解けたら、当然、当然、やります。懲りない、懲りない(笑)。もう二度と、こういうことが起きないようにします」
 
 いつもの陽気な“ボビー節”は聞かれなかった。ファンを裏切り、伝統あるプロボクシングの信頼を失墜させた、その責任はあまりにも重い。タイトル戦の試合中に“替え玉”に関するヤジが飛ばなかったことがせめてもの救いだった。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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