「妥当な処分」「曖昧な無期限」西武が不起訴処分となった山川穂高に下した無期限出場停止処分を巡ってSNS上で賛否
6月21日に開かれた西武ホールディングスの株主総会では、株主から「起訴、不起訴にかかわらず解雇せよ」という厳しい意見と「早く復帰してほしい」と復帰を求める2つの意見が出た。その際、奥村社長は、深く頭を下げて謝罪し、「検察庁の判断を待ち、関係各所のご意見をお伺い適切な対応をしたい」と返答していた。
起訴か不起訴か、2つの判断に応じて処分を用意していたとみられるが、8月29日に東京地検が、嫌疑不十分で不起訴処分にすることを決定したため、解雇ではなく無期限出場停止処分とした模様。山川側は、和解金を払うこともなく、容疑に関する“無罪”を主張してきたが、まだ被害を訴えている女性側が、不起訴処分に対する検察審査会への不服申し立てを行うことや、民事訴訟を行う可能性も残っており、解雇の次に厳しい処分を下したともみられる。無期限という決定は、今後、出場停止処分解除の可能性のあるものだが、今季は残り24試合しかないため、事実上、今季の出場はなくなったと見ていいだろう。山川は、1軍登録日数が残り17日で国内FA権を取得できていたが、今オフFAとなる可能性も消滅した。
今回の処分に対してネットやSNS上では様々な意見が飛び交った。
「妥当な処分」「無期限の厳しい処分になるのは仕方がない」「西武の対応を支持する」という声が多かったが、「曖昧な決定。無期限ということは明日解除される可能性もある」「引退すべきだった」などの厳しい見方もあった。
日大がアメリカンフットボール部から大麻、覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された部員が出た際に「無期限活動停止処分」を下しながら、たった5日で処分を解除したため、(現在は再び無期限活動停止)、その例に重ねる意見もあった。
また山川の謝罪コメントの中にあった「わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり」という部分に「家族がありながら起こした不貞行為は、プロ野球選手でなくても許されるものではない」と“物言い”をつける意見も複数見られた。
そして「オフのトレードは避けられない」「獲得する球団が出てくるのか」「来年はどこでプレーするの?」などと今後の去就を巡る議論も沸騰していた。オフの動向も含めて、復帰への道筋が残された山川の今後に注目が集まる。