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アメフット部の大麻事件に対して日大の林真理子理事長は「隠蔽などない」と公言していたはずだが…
アメフット部の大麻事件に対して日大の林真理子理事長は「隠蔽などない」と公言していたはずだが…

大麻事件の日大アメフット部寮は“悪の巣窟”だった…スポーツ競技部の経緯説明会でいじめや窃盗事件があったことを明かす…対応後手は「マスコミ報道のせい」だとの言い訳も

 また、この日の説明会では、逮捕された部員の実名を挙げて、こういう場で明かすには問題のある個人情報も含めた、その部員の実態についても、つらつらと紹介されたという。逮捕された部員は、元々は受験時の内申成績のラインが低く設定されている通信教育部に入学。そもそも学力がないにもかかわらず、途中でスポーツ科学部に転部した。3年時の単位は、ほとんど取れておらず、学業がおろそかになっていたという。ちなみに日大アメフット部は「私たちは、甲子園ボウル優勝を目指すと同時に“誰もが認める日本一”という学生が掲げたスローガンを体現するべく、文武両道の学生アスリートを目指します」という目標を掲げている。
 説明会では「単位のとれていない選手に問題を起こす選手が多い。学業がおろそかにならないように指導して欲しい」との注意がなされた。
 大学なりに、なぜ事件が起きたのかの原因や背景を分析して、単位がとれていないことや、そもそも入学時に学力が低かったこととの関連性を重要視したとみられる。各競技部の来年度のスポーツ推薦入学については、従来通りに行われるが、再来年に関しては、スポーツ推薦の方式そのものを見直す可能性があることを示唆したという。各競技部が獲得できる枠や条件に制限がつくかもしれない。
 8月8日の記者会見では第三者委員会の設置を否定していた日大は、文科省の指導に従い、24日に事件を調査する第3者委員会を立ち上げた。9月15日までに文科省にその調査結果を報告しなければならない。日大は、すでにスポーツ科学部長を委員長として運動部の学生寮の管理体制や、再発防止策を検討する調査委員会を設置したことも明らかにしているが、スポーツ競技部は、独自に再発防止委員会を今月末までに立ち上げて活動を開始することを説明会で約束したという。日大は、第三者委員会の報告はもとより、隠蔽していた寮内のいじめや窃盗問題などについても再度、記者会見を開き説明する必要があるだろう。
(文責・RONSPO編集部)

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