「韓国とは対照的に日本は世界が無視できない強豪国に」韓国メディアがドイツ、トルコ撃破の森保Jと対比してクリンスマン監督を猛烈バッシング
迎えた9月シリーズ。まずは韓国のマッチメイクがやり玉にあげられた。ともにヨーロッパ遠征を実施しながら、日本がドイツ、トルコ両代表と対戦するのに対して、韓国は敵地でウェールズ代表、中立地でサウジアラビアと対戦。これが物足りなく映った。
加えて遠征中のクリンスマン監督の行動を巡って、韓国メディアの『Sports World』は「またもや論争が起こった」と半ば呆れた論調で報じている。
「1月に死去した元イタリア代表のジャンルカ・ヴィアリ氏の追悼マッチが、10日にチェルシーとバイエルン・ミュンヘンの間で行われた。しかし、参加予定者にクリンスマン氏が含まれていた一件が物議を醸した。国際Aマッチデー期間中に代表監督が外部イベントに参加する異例の事態は起こらなかったが、韓国代表監督に対する風当たりはさらに強くなった。
さらに0-0でまたもや引き分けた7日のウェールズ戦後には、クリンスマン監督はあろうことか相手チームの大黒柱、アーロン・ラムジーのユニフォームを手にしている。BBCウェールズの報道によれば、アメリカMLSのロサンゼルス・ギャラクシーでプレーしている、息子のジョナサン・クリンスマンに頼まれて異例とも言える行動を起こしたのだ」
ウェールズとスコアレスドローに終わった時点で、クリンスマン氏は韓国の歴代の外国人監督のなかで最も長い間、初勝利を手にできてない指揮官になった。必然的に12日のサウジアラビア戦は、韓国メディアの間で「ギロチンマッチ」と命名された。
要は結果次第で更迭が不可避と位置づけられた、英ニューカッスルでの一戦は韓国が1-0で辛勝した。それでも『Sports World』は試合内容を酷評した。
「攻撃的なサッカーはどこへ行ったのか。クリンスマン監督は就任時に『1-0よりも4-3のスコアで勝利したい』と自信満々に語ったが、現状では6試合で5ゴールにとどまっている。サウジアラビア戦でも、戦術不在で個人技頼りの苦しい流れが続いた。
同監督は今遠征中に『自分が気に入らなければ、他の監督を探せ』と批判に対して怒りをにじませた。しかし、カタールで代表チームが見せたまとまりが消え失せて久しい。現状では補完すべき点があまりにも多く、初勝利で批判が収まる気配はない」
案の定というべきか。別の角度から批判が向けられた。
推定年俸20億ウォン(約2億2200万円)のクリンスマン監督に対して、公共放送の『KBS』は13日に「お金は韓国で稼ぎ、税金はアメリカに納める」と出した記事を配信。このまま同監督の非居住が続けば、税金の納付先が変わると指摘した。
「所得税法では韓国内に年間183日以上滞在する外国人は『居住者』と、183日未満ならば『非居住者』とそれぞれ見なされる。クリンスマン監督は年内をすべて韓国国内で過ごしても後者となり、最大で数億ウォンとなる総合所得税を国内で納付する必要がなくなる。代表チームの監督という公的な立場にありながら、国民の税金などを財源とする年俸に対する税金を韓国ではなく、自身が居住するアメリカで納める皮肉な事態が発生する。こうした状況には複数の専門家から、国民感情を大きく逆なでするという指摘が相次いでいる」