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11.15両国でWBA世界バンタム級王者の井上拓真が元IBF世界スーパーフライ級王者のアンカハスと防衛戦を行う
11.15両国でWBA世界バンタム級王者の井上拓真が元IBF世界スーパーフライ級王者のアンカハスと防衛戦を行う

11.15両国でWBA世界バンタム級王者の井上拓真が井岡一翔と統一戦予定だった“最強”元IBF世界Sフライ級王者アンカハスとV1戦

 ボクシングのダブル世界タイトルマッチが11月15日、両国国技館で開催されることが15日、独占生配信する「アマゾンプライムビデオ」から発表された。メインはWBA世界バンタム級王者、井上拓真(27、大橋)が、元IBF世界スーパーフライ級王者で同級6位のジェルウィン・アンカハス(31、フィリピン)を迎える初防衛戦。セミファイナルではWBA世界フライ級王者のアルテム・ダラキアン(36、ウクライナ)に同級1位のハードパンチャーであるユーリ阿久井政悟(28、倉敷守安)が挑む。

 井上家の流儀で難敵を選ぶ

 井上拓真は初防衛戦の相手としてあえて最も難しい相手を選んだ。
 兄であるWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥は、強い相手としか戦わないことで知られるが、それが井上家の流儀。
「より厳しい相手を越えていかないと成長がない。バンタムの4団体統一を本気で狙うなら、強い相手を選ぶのが、当然。実績もあり、ランカーの中で一番強い相手をあえて選んだ」と“参謀”の父・真吾トレーナーが舞台裏を明かす。
 アンカハスはIBF世界スーパーフライ級王者時代にタイトルを9度防衛したことのある強打のサウスポー。39 戦 34 勝(23KO)3 敗 2 分のプロ戦績を誇る難敵で、2021年の大晦日には、現・WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)との統一戦が決まっていたが、新型コロナの影響で入国が制限されて流れた。その後、2022年2月にフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に判定負けして王座陥落、10月にダイレクトリマッチで対戦したが再び判定で敗れた。減量苦だったためバンタム級への転級を決断し、6月に、その試運転で5回TKO勝利している。 
 超好戦的であり、当て勘が鋭い右のジャブが伸びてくるし、強烈な左ストレートと右フックがフィニッシュブロー。
 井上拓真は、「試合が決まりとてもワクワクしています。4月に世界タイトルを獲ってから自分にとっては初の防衛戦となり、気が引き締まる思いです」と心境を語り、アンカハスについては「過去の対戦相手の中でも最高クラスの強豪の選手で素晴らしい選手です。ですが、スピード・テクニック・スタミナは間違いなく自分の方が上。今回の試合は今後の統一戦に向けての通過点であり、これまでより進化した井上拓真のボクシングをお見せして勝ちます。楽しみにしていて下さい」と、力強いメッセージを伝えた。
 4月の王座決定戦ではベテランのリボリオ・ソリス(ベネズエラ)を完封したが、挑戦者となったアンカハスは、間違いなく前に出てくるので、KO必至の好ファイトになるだろう。兄の後を継ぎ、バンタム級の4団体統一を狙っている井上拓真にとって試練の大一番となる。

 

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