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欧州カップデビューとなったブライトンの三笘薫だが痛恨のミスもありAEKアテネに2-3惜敗(写真・ロイター/アフロ)
欧州カップデビューとなったブライトンの三笘薫だが痛恨のミスもありAEKアテネに2-3惜敗(写真・ロイター/アフロ)

三笘薫の欧州カップデビュー戦は「不完全燃焼」…英メディアは決定的チャンスで三笘にパスを出さなかったFWに苦言

 結果として身長170cmの右サイドバック、タリク・ランプティ(22)がアテネの前線との空中戦を強いられる。当然のようにFWエセキエル・ポンセに競り負け、こぼれ球を拾ったMFニクラス・エリアソンがポンセへリターン。ポンセのシュートが決まった瞬間も戻り切れていなかったイゴールに、前出の『Sussex World』は怪我で欠場したキャプテンのDFルイス・ダンク(31)と比較した上で、最低タイの「5点」をつけて酷評した。
「後半にブーイングを浴びた。いくつかの場面で反応が鈍かった。ダンクのような司令塔としての存在感に欠ける。新しいチームに適応するのに時間が必要だ」
 対照的に同メディアは、三笘には及第点の「6点」をつけている。勝ち越しゴールを喫する要因になったボールロストも言及されなかった。
「前線からのプレスがよかった。しかし、前半アディショナルタイムに放ったクロスはキーパーに近すぎた。その直後にもサイドライン際までボールを運んだが、クロスはまたしてもキーパーに阻まれた。後半は出場機会が限られ、41分に交代した」
 見せ場を作ったのは3分が表示された前半アディショナルタイム。三笘がボールを持てば決まってダブルチームでマークされる状況でも、左サイドを2度突破してクロスを供給した。しかし、2度ともスタンコビッチにキャッチされている。
 決勝点のきっかけとなったボールロストの場面でも三笘を食い止めたヨンソンの背後にはもう一人のアテネの選手がカバーしていた。複数の相手選手にマークされる状況で、逆に周囲を生かそうと考えていたのか。寸評通りに後半はほとんどインパクトを残せないまま、MFサイモン・アディングラ(21)との交代でベンチへ下がった。
 アディショナルタイムが13分も表示された後半もアテネの牙城を崩せず、ホームで苦杯をなめさせられた一戦を『Sussex World』はこう総括した。
「ブライトンのヨーロッパデビュー戦は不完全燃焼に終わった」
 アヤックス(オランダ)およびオリンピック・マルセイユ(フランス)と、チャンピオンズリーグの常連クラブが集うグループBで痛恨の黒星発進を喫したブライトンは、10月4日(日本時間5日)の第2節でマルセイユのホームに乗り込む。

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