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ブライトンの三笘薫がボーンマス戦で後半から出場して2ゴールを決め3-1勝利を導く( 写真:ロイター/アフロ)
ブライトンの三笘薫がボーンマス戦で後半から出場して2ゴールを決め3-1勝利を導く( 写真:ロイター/アフロ)

「なんというインパクト!」「魔法だ」「気品がある」英メディアが三笘薫の2ゴールに賞賛の嵐

 ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(26)が、プレミアリーグで自身初の1試合2ゴールをマークして、チームを3-1の逆転勝利に導いた。ホームのアメックス・スタジアムにボーンマスを迎えた24日の第6節で、後半から出場した三笘は、わずか15秒で勝ち越しゴールをゲット。32分にはヘディング弾で今シーズン3ゴール目を決めた三笘を、地元メディアは10点満点中でチーム最高の9点を与えるとともに「なんというインパクト」「まるで魔法だ」と称賛した。

 後半投入15秒で勝ち越しゴール

 

 たった15秒でスタジアムの雰囲気を一変させた。
 1-1で迎えた後半。最終ラインへ下げられたボールに、三笘とともに後半開始から投入されたMFアンス・ファティ(20)が激しくチェック。ファティの体に当たったボールを、ボーンマスのDFが必死に頭でクリアした。
 しかし、体勢が中途半端だったからか。浅くなったクリアを三笘が拾い、左サイドへ開いたファティへボールを預け、自身はゴール中央へ侵入していく。そして、ファティの折り返しを、ボランチのマフムド・ダフード(27)がフリックした直後だった。
 ダフードの背後へ、あうんの呼吸で走り込んできた三笘がボールを受けて縦へ突破。トップスピードに乗った体勢で相手DFを置き去りにしてまま、右足のアウトサイドでボールにタッチし、ゴール右隅へ勝ち越しゴールを流し込んだ。
 公式記録上では後半1分に決まったゴールとなるが、時計の針は後半のキックオフからまだ15秒しか経過していなかった。まさに電光石火の一撃を、試合経過を速報していた大衆紙の『THE Sun』は驚きを込めてこう報じている。
「何という三笘のインパクトなんだ!」
 三笘の独壇場はまだ終わらない。2-1で迎えた32分。左サイドを攻め上がってきた、左サイドバックのペルビス・エストゥピニャン(25)が絶妙のクロスを供給する。相手ゴール正面で反応したのはポジションを移していた三苫。相手センターバックの間にフリーで入り込み、宙を舞いながら頭を巧みにヒット。ボールをゴール右隅へ流し込んだ。
「シーガルス(ブライトンの愛称)の指揮官ロベルト・デ・ゼルビは、後半開始からミトマを投入したことをさぞかし喜んでいるはずだ」
 三笘にとってプレミアリーグで初めてとなる1試合2ゴール目をこう速報した同メディアは、3-1の逆転勝利にもたらされる価値を強調している。
「躍動する日本人ウインガーが後半だけで決めた2ゴールが、ブライトンのプレミアリーグにおけるクラブ史上最高のシーズンスタートを継続させた。シーガルズは史上初めて、プレミアリーグでの開幕6試合で5勝目をあげたのだ」
 試合終了からほどなくして、出場したブライトンの全選手への採点を10点満点で速報している地元メディアの『Sussex World』は、三笘にチーム内で最高の9点を与えた上で「ベンチスタートから素晴らしいインパクトを残した」と称賛した。
「彼のゴールには気品があった。ファティとうまく連動した鮮やかなフィニッシュ。エストゥピニャンのクロスからのヘディングシュートも美しかった」
 ブライトンは21日(日本時間22日)に、ギリシャ王者のAEKアテネをホームに迎えたUEFAヨーロッパリーグの開幕戦で2-3と苦杯をなめていた。クラブ史上初のヨーロッパのカップ戦で敗れた嫌な流れを一掃しようと、先発を9人も入れ替えた。

 

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