「なんというインパクト!」「魔法だ」「気品がある」英メディアが三笘薫の2ゴールに賞賛の嵐
ベンチスタートになった選手のなかに三笘と、今シーズンにバルセロナから期限付き移籍で加入したファティがいた。しかし、試合は前半25分に先制を許し、同アディショナルタイムにボーンマスのオウンゴールで何とか追いつく苦しい展開を強いられた。
だからこそ、三笘の“15秒弾”は価値がある。地元メディアの『The Argus』は「三笘とアンスのコンビネーションは魔法のようだ」と報じた。
「ロベルト・デ・ゼルビ監督が公言していたように、休養を与えるべきだと言われていた三笘はベンチスタートとなった。しかし、彼が投入された後半は前半とは対照的な展開となり、ブライトンがあっという間にリードを奪う。三笘の登場は試合の流れを大きく変え、そのスピードとドリブルがボーンマスのボックス内で大混乱を引き起こした。三苫の今シーズンのセンセーショナルなスタートは続いており、6試合で3ゴールと3アシストを記録している」
試合後のヒーローインタビューに呼ばれたのはもちろん三笘だった。
「あまり特別な指示はありませんでした。とにかくチームを助けるために、最善を尽くしました。前の試合(アテネ戦)ではパフォーマンスが悪く、メンタリティーを切り替えるのは簡単ではありませんでした。なので、今日の結果には満足しています」
後半からピッチに入る上で、デ・ゼルビ監督からの具体的な指示はなかったと、三笘は流ちょうな英語でインタビューに応じた。逆に言えば、ゴールを決める、という暗黙の了解があったとうかがわせる。昨シーズンの開幕直後に就任してから1年で、ブライトンを攻撃的なチームへ変貌させた指揮官への信頼がある。
「この監督のもとでプレーすることがとても幸せで、彼の戦術やプレースタイルを楽しんでいます。同時にチームメイトたちとの仲間意識も楽しんでいます」
三笘の言葉が弾むのも無理はない。5勝1敗で勝ち点を「15」に伸ばしたブライトンは、6連勝の王者マンチェスター・シティ、5勝1分けのリバプールに次ぐ3位へ浮上。6試合で「18」を数える総得点は、20チームのなかで最多を数えている。
ヨーロッパリーグでアテネに競り負けたショックを三笘の大活躍とともにわずか3日で一掃したブライトンは、27日(日本時間28日)に初戦を迎えるリーグカップ3回戦で、チュエルーのホーム、スタンフォード・ブリッジに乗り込む。