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レアル・ソシエダの久保建英がバスクダービーで今季5ゴール目を決める(資料写真:なかしまだいすけ/アフロ)
レアル・ソシエダの久保建英がバスクダービーで今季5ゴール目を決める(資料写真:なかしまだいすけ/アフロ)

なぜ久保建英はバスクダービーで5ゴール目を決めて地元メディアに“お色気ムーブ”と表現された“異例パフォ”を披露したのか?

 ラ・リーガ1部のレアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英(22)が、9月30日(日本時間1日)、ホームのレアレ・アレーナで行われたアスレティック・ビルバオとの“バスクダービー”で今シーズン5ゴール目を決めて、チームを3-0の勝利に導いた。得点ランキングの2位タイに浮上した久保は、今シーズン5度目のMOMに輝いたが、メディアやファンが注目したのは、“お色気ムーブ”と表現されたゴール後の“尻ふりパフォーマンス”だった。

 エルストンドとの約束

 

 久保が初めて見せた、一見して奇妙に映るゴールパフォーマンスが、レアル・ソシエダのファン・サポーターを興奮させ、さらに感動させた。
 後半開始早々にビルバオのゴールネットを揺らし、リードを2点に広げた直後。タッチラインの外でアップしている仲間たちのもとへ駆け寄った久保は、左手で左の太もも裏を押さえる仕草を見せ、怪我をしたのか、と見ている側を驚かせた。
 しかし、これはゴールパフォーマンスの序章だった。次の瞬間、久保はテレビカメラへ向けてお尻を突き出す謎のポーズを見せたのだ。
 地元紙の『El Desmarque』によれば、昨シーズンにソシエダに加入した久保がもっとも早く仲良くなった、スペイン出身のDFアリツ・エルストンド(29)と交わした約束がこのパフォーマンスだったという。怪我で出遅れていたエルストンドはバレンシアとの前節で待望の戦列復帰を果たすも、再び先発を外れていた。
 同メディアは「久保の“お色気ムーブ”にSNSも目を奪われる」と題した記事で、おそらくは親友に無茶ぶりされた久保が照れくささをこらえながらも、早く戻ってこいとばかりにエルストンドへ送った、愛情あふれるポーズの意味を伝えた。
「ラ・レアルの2点目を決めた後、久保は怪我をした素振りを見せ、直後に『セクシーな動き』を見せた。それは試合前にエルストンドと交わした約束だった。このセレブレーションには誰も無関心ではいられず、SNS上をにぎわせた」
 さらに同メディアはX(旧ツイッター)上の書き込みを紹介している。
「初めて見る久保の姿だ」
「久保と一緒に泣いています」
「久保のことを嫌いになれない理由がこれだよ」
 今シーズン5ゴール目は、あうんの呼吸から生まれた。
 自陣の左タッチライン際から、DFロビン・ル・ノルマン(26)が長い縦パスを入れる。ポジションを下げてきたMFミケル・メリノ(27)が落下点でジャンプ。頭でボールをさらに前方へ流し、入れ替わったMFブライス・メンデス(26)がさらに縦へ突破する。
 左サイドをコンビネーションで崩した間に、逆サイドにいた久保は仲間たちを信じて相手ゴール前へ駆け上がっていた。そして、メンデスが送ったグラウンダーのクロスを、ゴール正面でFWウマル・サディク(26)が相手DFと競り合いながら巧みにそらした。ペナルティーエリア内の右側へ侵入してきた久保を阻止するのは誰もいなかった。

 

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