「ケガを狙った醜いプレー」「もっと大きな不祥事に」審判への脅迫疑惑にスタッフ威嚇…日本に敗れた北朝鮮の“暴挙”に初代チェアマン川淵三郎氏や韓国メディアが怒りの声
試合をテレビ観戦していた日本サッカー協会の元会長で、Jリーグ初代チェアマンの川淵氏は試合後に自身のX(旧ツイッター)を更新。北朝鮮の選手たちを厳しく非難するととともに、試合を裁いた主審にも苦言を呈している。
「アジア大会のサッカー北朝鮮戦。勝利したものの北朝鮮の、明らかに怪我を狙った酷いプレーをレフェリーが見逃し続けた。FIFAレフェリーとはとても信じられない。日本選手が大怪我しないかを心配しながら見ていた。試合終了後もレフェリーに突っかかっていたが何らかの処罰が課せられるべき行為だった」(原文ママ)
イエローカードのなかには、ありえない野蛮行為も対象となった。
プレーが途切れた後半28分。日本のスタッフがピッチに入り、選手たちに水分補給を促していたところへ、北朝鮮のDFキム・ヨソンが無理やり割り込んできた。驚いた日本のスタッフがワンテンポ遅れてペットボトルを手渡したが、ちょっとした間が生じたことに立腹したのか、キム・ヨソンが左手を振り上げてスタッフを威嚇。これを主審が間近で見ていた。
スタッフから引き離され、異例のイエローカードを提示された間も、キム・ヨソンはペットボトルを口にしたまま悪びれる仕草すら見せない。一連の映像がサッカー界におけるさまざまな話題を共有するXアカウントの『Out Of Context Football』へポストされ、SNS上で瞬く間に拡散されたなかで、言うまでもなくキム・ヨソンに対する批判のコメントが殺到している。
「普通にレッドカードだろ」
「どーいう教育を受けたらこんな人間に育つんだろうなぁ」
「競技スポーツやるレベルにない人達」
「殴るそぶりで日本チームの水を強奪するとは野蛮だね」
「26年北中米W杯アジア2次予選で日本は北朝鮮と同組なんだが、こんな野蛮人がいる北朝鮮で試合なんてさせないよな?」
後味の悪さが残る一戦となったが、荒れた展開に日本が動じず、必要以上に熱くもならず、怪我人も出さずにベスト4へ進んだ結果は大きな収穫といっていい。ただ、一方で大きな不安も残した。コメントにもあるように、11月から始まる次回W杯出場をかけたアジア2次予選で、森保ジャパンは北朝鮮と同じグループBに入っているからだ。
予選はホーム&アウェイ方式で行われ、日本は来年3月21日にホームで、同26日には敵地で北朝鮮との連戦が組まれている。予選を首都・平壌で開催するかどうかについて、まだ北朝鮮側からは何のアナウンスもない。しかし、杭州で生まれた新たな因縁も含めて、国交のない北朝鮮との対戦がさまざまな問題をはらむのは必至の状況となった。