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ブライトンが三笘薫の欧州リーグ初アシストの活躍で2点差を追いつきマルセイユとドロー(写真・AP/アフロ)
ブライトンが三笘薫の欧州リーグ初アシストの活躍で2点差を追いつきマルセイユとドロー(写真・AP/アフロ)

三笘薫の欧州リーグ初アシストから惨敗ムードを一変させて強豪マルセイユにドロー…英メディア「5年の長期契約に合意」と報道

 プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(26)が、UEFAヨーロッパリーグで初アシストをマークした。敵地で5日(日本時間6日)に行われたリーグアンの強豪マルセイユとの第2節で先発した三笘は、2点を追う後半9分にペナルティーエリア内の左サイドから折り返したパスでMFパスカル・グロス(32)のゴールをアシスト。息を吹き返したブライトンは終了間際に2-2に追いつき、クラブ史上初めて臨んでいるヨーロッパの国際大会で初の勝ち点1を獲得した。英メディアは「三笘が5年の長期契約に合意した」と報道している。

 クラブ会長とサポーターを乗せた飛行機到着が遅れるハプニング

 

 ハーフタイムをはさんでブライトンが変貌を遂げた。惨敗ムードを一転させたのはドイツ代表グロスの追撃ゴール。アシストしたのは三笘だった。
 2点のビハインドを背負っていた後半9分。ガーナ代表に名を連ねる左サイドバック、タリク・ランプティ(23)が左タッチラインを突破。さらに粘って中へ切れ込み、ゴールラインが見えたところでターン。真っ先に視界に飛び込んできたのが三笘だった。
 ランプティをフォローしてきた三笘は、託されたボールを右足で軽くタッチ。次の瞬間、振り向きざまに左足で後方へ折り返した。ターゲットはグロス。このときFWダニー・ウェルベック(32)が巧みにニアへ動いて、マルセイユのDFレオナルド・バレルディ(24)を惑わす。グロスはフリーのまま右足をヒットさせ、ゴール左隅へ追撃弾を突き刺した。
 試合を速報していたイギリスの大衆紙『THE Sun』は「ブライトンが活気を取り戻した」と伝え、ランプティ、三笘、ウェルベック、グロスの連係を称賛した。
「ランプティをサポートし、グロスのゴールをアシストしたのは三笘だったが、ウェルベックの動きも称賛に値する。ヨーロッパの戦いを知るベテランは巧みにバレルディの横を通り過ぎ、三笘のパスがインターセプトされるのを未然に防いだからだ」
 リーグアンで歴代3位となる9度の優勝を誇り、DF酒井宏樹(現浦和レッズ)やDF長友佑都(現FC東京)も在籍した強豪マルセイユのホーム、スタッド・ヴェロドロームに乗り込んだヨーロッパリーグ第2節。主導権を握ったのはマルセイユだった。
 前半19分にセットプレーの流れから、DFシャンセル・ムベンバ(29)が先制ゴール。わずか1分後にはFWジョルダン・ベレトゥ(30)が追加点を叩き込んだ。アストン・ヴィラにまさかの6失点を喫して大敗した、9月30日のプレミアリーグ第7節が再現されるのかと思われるほど、ブライトンは好守両面で精彩を欠き続けた。
 だからこそ、三笘のアシストからグロスが決めた一撃は価値があった。
 この試合はマルセイユへのフライトが遅れ、クラブ史上初のヨーロッパ国際大会のアウェイ戦へ駆けつけたブライトンのサポーターが足止めを食らうハプニングでも注目を集めた。同乗していたブライトンのトニー・ブルーム会長が機内からバスをチャーターし、何とか全員をキックオフに間に合わせた直後に、立て続けにゴールを食らってしまった。
 前出の『THE Sun』は後半の展開をこう伝えている。
「マルセイユのサポーターが響かせる絶え間ない喧噪のなかで、ヴェロドロームで肩身の狭い思いをしていたブライトンのサポーターの声が、グロスのゴールを境についに聞こえてきた。彼らはようやく、いつものブライトンを目の当たりにしたのだ」
 後半のブライトンで最も脅威になったのは三笘だった。
 まずは28分。グロスのロングパスに反応した三笘は左サイドを一気に抜け出し、巧みなボールタッチでさらに前進。一気にペナルティーエリア内へ侵入して迷わず左足を振り抜いたが、強烈なシュートは相手GKパウ・ロペス(28)に防がれた。

 

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