アジア大会で日本は北朝鮮を4-1で下し連覇を達成したが後半はラフなプレーに苦しめられた(写真・AP/アフロ)
「北朝鮮は男子も女子もサッカーがどういうスポーツかを理解していない」日本に完敗の北朝鮮女子が異例の懲罰交代と犯したラフプレーで物議を呼ぶ
コロナ禍で国境を封鎖していた北朝鮮にとって、今大会は2018年にインドネシアのジャカルタで開催された前回アジア大会以来、約5年ぶりとなる国際総合競技大会への復帰戦だった。しかし、男子サッカー代表がピッチの内外で露呈したのは悪質な立ち居振る舞いであり、女子も伝統のフィジカルの強さと球際の激しさを介して、後半にリードを奪われるまでフェアなサッカーで日本と真っ向勝負を演じながらも最後に素顔を垣間見せてしまった。
前出の『捜狐』の記事には、読者からこんなコメントが寄せられている。
「精神論だけでは決して十分ではなく、長期的なトレーニングの効率はさらに悪く、コーチングスタッフはまるで子どもに息苦しさを与える親のような存在と化している。個性の全開とチームワークこそがサッカーの魂であり、この最高のお手本が日本チームだ。サッカー協会の『高貴な』大人たちも含めて、自分を捨てて他者から学べ」
北朝鮮サッカー界の核心を突くコメントはしかし、朝鮮民主主義人民共和国サッカー協会の上層部には届かないだろう。来年の日本のカレンダーを見れば、森保ジャパンが3月にホームとアウェイで北朝鮮とのW杯アジア2次予選に臨むだけでなく、なでしこジャパンもパリ五輪出場をかけた2月下旬のアジア最終予選で北朝鮮と対戦する可能性がある。