「すでにメジャードラフト3巡目の実力」米メディアが“怪物スラッガー”佐々木麟太郎の米国留学決断に注目
米国の大学に3年以上在学すれば(21歳以上なら2年在学でもOK)メジャーのドラフトの対象選手となる。日米には「NPBのドラフト対象選手は指名しない」との紳士協定が存在しているが、同誌は、「米国に留学することで、佐々木はMLBの海外アマチュアルールの対象とはならずMLBのドラフト対象選手になるだろう」と指摘。今年のメジャードラフトでホワイトソックスに11巡目指名選手された西田陸浮内野手の例を紹介した。
「西田は日本の高校を卒業した後にオレゴン大学に編入する前にオレゴン州のマウントフッド・ジュニアカレッジで2年を過ごした。彼は2023年にホワイトソックスにドラフトされ契約を結んだ」
そして「佐々木は、今の時点で明らかでないが、ディビジョン1の大学でリクルートされる驚くべきトップ選手の候補として見られ、ジュニアカレッジには向かわないだろう。彼は海外選手で、NIL契約を得ることができないことから、佐々木のリクルートについては新しい手法が取られるかもしれない」とした。
またMLB公式サイトは「日本のパワー有望選手のトップ、佐々木が日本プロ野球のドラフトを見送り米国の大学に進学」との見出しを取って報じた。
同サイトは「花巻東高校が、将来のメジャーリーグスターを生み出す地球上で最高の高校となるかもしれない。卒業生の中に大谷や菊池のいるこの高校は、迫る日本のプロ野球ドラフトを見送る代わりに、米国の大学進学を目指すことを決断したと報じられる日本の強打の怪物、佐々木を間もなくそのリストに加えることになるかもしれない」と伝えた。
同サイトは、佐々木が米国留学を経てメジャーへ挑戦するという見立てをしており「彼は、バンダービルト大学が興味を示していると噂になっているが、米国の大学に進学するだけでなく、3シーズン以内にMLBのドラフト候補にもなれる」と記し、「日本のプロ野球のドラフトに入れば、大谷の日本ハムファイターズが2017年にやったように日本のプロ野球チームでポスティングされるか、9年後にフリーエージェントとなるまで待たなければならない」との説明を加えた。
背中を痛めていた影響もあり、夏の甲子園では、軽打ばかりが目立ち、持ち前の長打力が発揮されずに、もろさも露呈。NPBのスカウト陣の評価は下がっていた。一塁しか守れないこともあり、パ・リーグ向きに限定という声もあったため、米国留学の選択は、さらなる成長を求めるためには最適の道なのだろう。米国留学を決断した佐々木は、メジャーを目指す新しいモデルケースとして、その先陣を切るのかもしれない。