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過酷日程に久保建英が「きついですよ、正直」と悲鳴。海外組を国内での代表戦に呼ぶことに是非論が起きる
過酷日程に久保建英が「きついですよ、正直」と悲鳴。海外組を国内での代表戦に呼ぶことに是非論が起きる

久保建英が「きつい」と漏らし三笘薫が辞退したほどの過酷日程で海外組を国内代表戦に招聘することへの是非

 スペインメディアの『MUNDO DEPORTIVO』は「久保が2つの国際親善試合のために3万kmを飛び回る」と体にかかる負荷の大きさを懸念していた。
「久保はリーグ中断期間にソシエダの選手たちが代表として臨む国際試合で、今週から来週にかけて3万kmと最も長い距離をフライトする。ソシエダの次節、マジョルカ戦の2日前となる19日の練習に間に合わせることすら難しい」
 今回の10月シリーズでは、代表の常連だったMF鎌田大地(27、ラツィオ)とMF堂安律(25、フライブルク)がコンディション不良で選外となっている。さらに合宿初日の9日にはFW前田大然(25、セルティック)が怪我で、第二次森保ジャパンでエースを拝命していた三笘が体調不良でそれぞれ招集を辞退している。
 鎌田と前田はチャンピオンズリーグ、堂安と三笘はUEFAヨーロッパリーグと、それぞれの国内リーグ戦と並行させながらヨーロッパの国際大会を戦っている。週に2試合を、それも強度の高い一戦を消化していけばどうなるのかが、おのずと浮かび上がる。
 同じくチャンピオンズリーグを同時進行で戦っている久保の今後を、日本のファン・サポーターも懸念する。ゆえにネット上では日本国内で行われる国際親善試合において、ヨーロッパ組の主力を招集することへの是非論が飛び交う事態が生じる。
 極東に位置する日本は、ヨーロッパとの移動で長距離フライトを余儀なくされる宿命を背負う。ゆえに彼らを所属クラブでの活動に専念させて、日本国内での国際親善試合では出場歴の浅い選手や初招集組らの新戦力を試すべきだ、といった声が根強い。あるいは、ヨーロッパの中立地で積極的に開催するべきだ、という指摘も少なくない。
 しかし、国内での国際親善試合は強化以外の目的も併せ持つ。
 チケット販売とグッズ販売、あるいはテレビ放映権などの各種収入がもたされる国際親善試合は、日本サッカー協会(JFA)にとって“ドル箱”だ。これらの収入がアンダー世代や女子代表、普及年代へ先行投資していく上での貴重な原資となる。
 一転してヨーロッパなどで開催すれば、ドイツ代表(ヴォルフスブルク)に4-1で、トルコ代表(ヘンク)には4-2で連勝した9月シリーズに象徴されるように、またとない強化の場となる。ただ、残念ながら収入はほとんど望めないと言っていい。

 

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