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過酷日程に久保建英が「きついですよ、正直」と悲鳴。海外組を国内での代表戦に呼ぶことに是非論が起きる
過酷日程に久保建英が「きついですよ、正直」と悲鳴。海外組を国内での代表戦に呼ぶことに是非論が起きる

久保建英が「きつい」と漏らし三笘薫が辞退したほどの過酷日程で海外組を国内代表戦に招聘することへの是非

 JFAは昨年9月にも、ドイツでアメリカ、エクアドル両代表と国際親善試合を組んでいる。ヨーロッパでプレーする選手が一気に増えたなかで、ヨーロッパの新シーズンが始まった直後の9月シリーズに関しては、日本への往復フライトや時差ぼけなどで、必要以上に彼らの体を疲弊させたくないというJFA側の配慮でもある。
 3月と6月に続いて、今回も国内で国際親善試合を開催する理由がここにある。さらに国内で開催する場合は、ファン・サポーターを呼べる“目玉”が必要になる。三笘が不在の今シリーズ。ラ・リーガで維持する好調が注目される久保は「結果を示しているからこその、みなさんの期待だと思う」と自身を取り巻く状況をポジティブに受け止めた。体はきついが、だからといってプレーできないわけではないと久保は宣言したわけだ。
「きついのは僕だけじゃないと思います。例えば今回は菅原選手が多分、僕よりも試合に出ているはずですけど、そのなかで文句のひとつも言わず、代表のために、という思いで帰ってきていると思うので。ファンのみなさまには、そういったところも頭の片隅に入れておいていただければ、より楽しんで代表戦も見てもらえるかなと思っています」
 第二次森保ジャパンで右サイドバックに定着した菅原由勢(23、AZ)は、昨シーズンに代表戦を含めて51試合に出場した。UEFAカンファレンスリーグにも臨んでいるAZのレギュラーとして、今シーズンはさらに多くの試合に臨みそうな軌跡を描いている。
 試合に出れば出るほど成長できる、という持論を菅原は抱いている。久保も異論はないが、同時にこう付け加えることも忘れなかった。
「体のきつさはどうしようもない。人間である以上、ずっと試合に出ていればいつか怪我をしてしまう。そこは調整しながら、向き合うしかないと思っています」
 調整する“主語”は選手であり、所属チームであり、代表チームとなる。2026年の次回W杯出場をかけて、11月から始まるアジア2次予選前で最後となる強化の舞台。6月シリーズから4連勝をマークしている森保一監督(55)にはチームに勝ち癖をつけるだけでなく、選手たちのコンディションを把握しながら、出場時間をしっかり管理する作業も求められる。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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