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セのCS前日公式会見に出席した左から横浜DeNAの今永、三浦監督、広島の新井監督、大瀬良の4人(横浜DeNAベイスターズ公式Xより)
セのCS前日公式会見に出席した左から横浜DeNAの今永、三浦監督、広島の新井監督、大瀬良の4人(横浜DeNAベイスターズ公式Xより)

今日CS開幕!「ロースコアに持ち込めればカープが有利」…阪神と戦うのは広島か横浜DeNAか…里崎智也氏に展望を聞く

 最多勝&最高勝率の2冠に輝いた東は、対広島に6試合投げて4勝0敗、防御率1.88で、QSが6試合と絶対的な数字を残しているが、一方の床田も、対横浜DeNAに7試合投げて3勝1敗、防御率1.88でQS6試合と負けていない。
 広島はチームとしても対横浜DeNAへのチーム打率は.251と得意としており、牧、宮崎とは対照的に「小園、菊池、堂林と横浜DeNAをカモにしている打者が多い。夏場に、菊池や西川、秋山らのケガ人が出たが、ここにきて状態が万全になっていることも広島にとってはプラス材料」と里崎氏が指摘する。
 小園は対横浜DeNAに打率.400でOPS.974、堂林は打率.311、2本、7打点、菊池は打率.324、2本、7打点、OPS.856と、のきなみ数字がいいのだ。
 ただ一方で、新井監督がキーマンにあげた末包が対横浜DeNA戦に打率.100、0本、0打点と打てていない。今永には10打席ノーヒット。ただ東に関してだけは打率.300、1本、1打点と苦手意識はない。
「新井監督が、末包の名前をあげたのは、そういうデータがわかっていてハッパをかけたのでは」と里崎氏は解説した。
 また機動力に関しても広島が上。今季のチーム盗塁数は、横浜DeNAがリーグワーストの33で広島が78。里崎氏は「広島が走れるのは後半に出てくる交代メンバーですが、機動力を使える展開になれば広島のペース」と見ている。
「ロースコアの1点を争うゲームで勝敗をわけるポイントは四球ですよ。四球をどう1点をもぎとる野球につなげるか。東は今季24試合、172回の3分の1を投げて15個しか四球を出していません。そういう意味でスキはないのですが、抑えで森原が使えるかどうかもハッキリしておらず、ウェンデルケンも、いいときはいいが、若干不安は残ります。守りのミスも含めた、ちょっとしたほころびがシリーズの流れを左右するのではないでしょうか」
 ただ1勝1敗で、第3戦にもつれこむような展開になれば、横浜DeNAに流れが傾くという見方をしている。
「三浦監督は大貫をジョーカー的に使いたいという話をしています。その言葉の裏を読めば、3戦目までいけばバウアーが出てくるのではないでしょうか。故障明けの調整がどうかはわかりませんが、シーズンのピッチングができれば安定感は抜群です。対する広島は、順当に考えれば九里が先発でしょうが、新井監督は、大瀬良と九里を中継ぎスタンバイさせるような発言もしています。そうなると第3戦は総力戦になりそうで形勢が逆転してしまう可能性もあるかもしれません。とにかくレギュラーシーズンで2位、3位の下のチームが下剋上を果たすには、シーズン中とは違った野球をする必要があります。普通の野球をやって勝てるのは、優勝した阪神だけなんですよ」

 

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