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カナダ戦の試合途中での森保監督と久保建英の“戦術会談”の中身が判明した
カナダ戦の試合途中での森保監督と久保建英の“戦術会談”の中身が判明した

森保監督と久保建英の試合中“戦術会談”の内容が判明…海外組からの“戦術逆輸入作戦”で日本は強くなれるのか?

 国際親善試合のハーフタイムを縫って、ソシエダのビルドアップ論を聞いた森保監督は、久保が「いろいろな選手に聞いている」と語ったように、他のヨーロッパ組の選手たちにもすでにアプローチしているはずだ。体調不良で今シリーズを辞退した三笘や、コンディション不良で選外になったMF鎌田大地(27、ラツィオ)も対象になったかもしれない。
 ただ、冨安はカナダ戦から一夜明けてこんな言葉を残している。
「前回の9月シリーズから続いていることですけど、スローインでのボールロストがまだまだ多い。そこは改善が必要だと思っています」
 遠藤も知見を伝える上での留意点を強調した。
「リバプールのやり方とこっち(日本代表)のやり方があるので、全部をこっちに落とし込もう、とは思っていません」
 そして、ソシエダ流ビルドアップの一端を森保監督に伝えた久保は、それらを代表に導入することは可能なのか、という問いに対してこう語っている。
「ソシエダのやり方のすべてが、正解ではないと思っています。あとは監督の仕事というか、監督がどう考えるかだと思います」
 年間に5度設けられている国際Aマッチデー期間は一回につき原則9日。その間、試合前日はセットプレーなどの確認に、翌日はクールダウンにあてられる。一堂に会して練習する時間も著しく制限されるだけに、久保が指摘した取捨選択が今後は大事になってくる。
 何が日本のさらなる成長を促すのか。何が日本のウイークポイントを埋めてくれるのか。2026年にアメリカ、カナダ、メキシコで共催される次回W杯でベスト8以上を目指す日本は“戦術逆輸入作戦”を展開していく上で、文字通り贅沢な悩みを抱えている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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