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元ヤクルト編成部長が選ぶドラフトで1位指名すべき8人の大学生投手
元ヤクルト編成部長が選ぶドラフトで1位指名すべき8人の大学生投手

ドラフト戦線異状あり…大学生投手がドラフト1位独占の可能性も…元ヤクルト編成部長がランキングした8人とは?

 次に評価したのがプロに多くのエース投手を送り出している亜大の草加勝だ。創志学園時代は阪神にドラフト1位指名された西純矢の控えだった右腕。最速154キロの角度のあるストレートに加え緩急を加えた抜群の安定感が魅力。3年秋のリーグ戦の防御率は0.29で、4年の春には6試合に完投勝利し、そのうち4試合で完封している。横浜DeNAの山崎康晃に代表される“亜大ツーシーム”も良く落ちてコントロールできる。
「多少変化球では腕が緩むが、腕がしなりストレートの球質は藤川球児を彷彿とさせる。まだ線が細いが、そこがノビシロでゲームメイクができる」
 関西のナンバーワン右腕が、大商大を4季連続の優勝に導いた上田大河。最速は154キロで奪三振率も7.18と高い。大学侍ジャパンにも選出されている。阪神の岡田監督が「今年のドラフトは関西やから」と口を滑らせたことで一躍注目を浴びることになった。
「全体的にバランスがいい。球威があるだけでなくカットボールなど変化球のレベルも高く制球もよく、まとまりがある。大商大には、もう一人、ストレートが150キロを超えてくる大型左腕の高太一がいて、どちらかといえば彼はポテンシャル型だが、2人同時に指名がかかる可能性があると見ている」
 そして松井氏が1位で消える可能性のある8人の最後に選んだのが、青学大で常廣とダブルエースとして今年の全日本大学選手権優勝を支えた右腕の下村海翔だ。1m74と小柄だか、最速は155キロで、カット、縦スラを交え、日米大学野球では3試合に登板し、防御率0.82の数字を残している。1年冬に肘の手術を行っている。
「投球フォームが理想的でリリースポイントが安定していて乱れない。外角低めの原点球が素晴らしい」
 松井氏は、他に大学生の上位指名候補として、名城大の最速156キロ右腕の岩井俊介、同じく名城大の「サイドのパワー投手」の松本凌人、平成国際大の最速155キロ右腕で“奪三振王”の冨士隼斗、明大の最速150キロ右腕の村田賢一、星槎道都大の最速153キロの大型左腕の滝田一希の5人をリストアップした。
「名城大の岩井は独特の腕の使い方をする即戦力に近い中継ぎタイプ。平成国際大の富士は大学に入ってストレートの球速が20キロも伸びたという素材型で投げっぷりがいい。明大の村田は、先輩で広島で活躍している野村祐輔に似たタイプでまとまりがある。北海道の滝田も打者がタイミングが取りづらい大型左腕で面白い」

 

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