「圧倒的輝きを見せメジャーで争奪戦が起きている理由を証明」米メディアが山本由伸の“魂の138球”14奪三振完投勝利を絶賛…6年299億円が最低ライン?
CBSスポーツは、「NPBのエースの山本がメジャーFAとなる前の最後の先発で日本シリーズの奪三振記録を打ち立てる」との見出しを取り、この日の14奪三振1失点完投勝利を「記憶に残る圧倒的なものだった」と伝えた。
同サイトは「14奪三振は日本シリーズの奪三振記録となった。日本プロ野球はMLBよりも打撃でコンタクトが重視されたリーグだ」と絶賛して映像を添付した。
今オフのメジャーのFA市場における山本の評価について「エースらしい投球内容と結果に加え、山本はまだ25歳。FAになるには群を抜いた若さだ。すべてのチームが成長を望めるエースとして起用できることから、山本の獲得競争は激しいものになるに違いない」と説明。
「彼の母国日本での感動的な最後の先発は、この熱いオフに大谷以外の選手で、興味深さを増す1人であるべきということをハッキリと確立させるものだった」と称えた。
ニューヨークポスト紙も「日本人投手の山本がMLBへのFAが迫る中で記録を打ち立てる」との見出しを取り、「メッツとヤンキースは、今オフの山本争奪戦に参戦すると見られており、なぜ彼らがYY(山本のイニシャル)を欲しいかという理由が示された。オリックスのエースは、日本シリーズ第6戦に完投勝利した138球で、14奪三振の無四球と圧倒的な輝きを見せた」と伝えた。
同紙は、「山本争奪戦は、2014年に田中将大とヤンキースが結んだ日本投手の過去最高額となる1億5500万ドル(約232億円)の契約をはるかに超える、6年か7年で2億ドル(約299億円)あたりから始まると期待されている」と予測。
「大谷の脇で山本はパドレスのサイヤング賞候補のブレーク・スネルと並び、この冬のFA市場で最も切望される先発投手の1人と見なされている」などと続け、敏腕記者で知られる同紙のジョン・ヘイマン氏が「レッドソックス、カブス、カージナルス、ドジャース、ダイヤモンドバックス、タイガース」を移籍先の有力候補にあげていることを伝えた。
米ESPNは「山本が日本でおそらく最後となる登板で14奪三振の輝きを見せる」との見出しを取り、山本の完投勝利を伝えた。同サイトは、「5回1/3で10安打7失点を許したシリーズ第1戦から立ち直った」と、失意の第1戦から修正したことに注目。山本が9月9日にMLBの複数の球団幹部がネット裏で視察するロッテ戦で2年連続のノーヒットノーランを記録したことと、3月のワールド・ベースボール・クラシックで優勝した日本チームのメンバーであったことなどを紹介した。
山本はオリックスを崖っぷちから救い、連覇への逆王手をかける立役者になったと同時に、自らのメジャーFA市場での評価をより確かなものにすることに成功した。