「彼の問題を持ち込ませるな!」横浜DeNAバウアーがメジャー復帰を熱望し代理人が複数球団と面会も米SNS上では賛否飛び交う…ヌートバー所属カ軍ファンは拒否反応
今季横浜DeNAで10勝4敗の成績を残したサイヤング賞投手のトレバー・バウアー(32)の代理人がアリゾナ州で開催されているGM会議で複数の球団と面会していることが日本時間9日に明らかになった。ニューヨークポストの特ダネ記者として知られるジョン・ヘイマン記者が報じたもの。ただ和解したとはいえ、2年前に訴えられ長期の出場停止処分を受けた知人女性に対するDV疑惑の“過去”があるため、SNS上では賛否両論が飛び交い、カージナルスの地元紙が反対意見を大きく取り上げるなど、メジャー復帰には壁が残っており、依然として横浜DeNA残留の線は消えてはいない。
「NPBでの成功からメジャー球団のオファーを引き出すことができるかも」
バウアーに関する衝撃ニュースを発信したのは敏腕記者として知られるヘイマン記者だ。自身のXに「トレバー・バウアーの代理人、ジョン・フェッテロルフ氏とレイチェル・ルーバ氏が、MLBでの機会を見出す希望を持ってMLBのチームと面会している」と投稿。「バウアーは横浜で10勝4敗、防御率2.76で、直近の15度の先発は9勝2敗で防御率1.97だった。彼の速球は平均より1マイル(約1.6キロ)上がって、最速99.3マイル(約159.8キロ)に達した」と付け加えた。
さっそく他のメディアもこのニュースを追いかけたが、どのメディアも、バウアーのメジャー復帰への可能性をそのままストレートには報じていない。
オフの情報に詳しいMLBトレードルーマーズは「どのチームがこの右腕に興味を示してやり取りをしているのかは明らかではない」と記し、「バウアーが驚くべき行動でMLBへの復帰へ動く」との見出しで報じたスポーツサイトのクラッチポインツも、「バウアーがメジャーで再び力を発揮できる能力を依然として持ち合わせているのかは現時点では分からないが、彼の最優先事項はMLBのどこかのチームから注目を集めることにある」と伝えた。
またスポーツサイトのヤードバーカーは「バウアーは、来年の1月に33歳となるが、日本プロ野球での成功と2021年の圧倒的な投球からメジャー球団からオファーを引き出すことができるかもしれない」としつつ、一方で、「もちろんバウアーにはメジャーリーグの球団が彼を獲得したいという意思を示す、もしくは契約を結ばなければならないという壁がある」とも付け加えた。
FA解禁の前後から米メディアは、注目選手のランキングやリストを次々と発信してきたが、トップ50や40の中に、バウアーの名前があげられることは、これまで一度もなかった。
この10月に和解金を支払うことなく訴えた女性と和解したことが発表されたが、2年前に訴えられ、DV禁止規定違反でメジャーリーグ機構から324試合の長期の出場停止処分を受け(その後、処分は194試合に短縮)、今年1月にドジャースが契約を切った過去の問題が障害となり、獲得を希望する球団が現れないのではないか、との判断からだ。
今季は横浜DeNAで存在感を示したが、メジャー復帰については、ファンの反応などを考えた各球団の動きを見越して懐疑的な見方が強かった。
この日の報道を受けて米国内のSNSやネット上では賛否両論が飛び交った。
「バウアーの問題をカージナルスに持ち込ませてはならない」
メジャー復帰への批判的なファンの意見を見出しにとって報じたのは、WBCで侍ジャパンの一員として活躍したラーズ・ヌートバーが所属しているカージナルスの地元紙セントルイス・ポストディスパッチ紙だ。